トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 
*今回歩いたルートは赤色のトレース

芥見権現山【北側周回コース1】(岐阜市 317m 2021.1.31 晴れ 2人

光輪公園管理事務所(10:37)→稜線(11:11)→芥見権現山山頂(11:38-12:59)→岩場コース分岐(13:06)→岩場撤退→岩場コース分岐(13:38)→谷コース分岐(13:40)→林道(13:56)→光輪公園管理事務所(14:19)

★1月31日に岐阜市の芥見権現山の北側周回コースを登ってきました。
★ずいぶん昔に北コースを登った記憶で1週間前に挑戦しましたが登山口がわからず断念。登山口を調べてリベンジ。
★大洞光輪公園事務所の駐車場をスタート。
★駐車場から道路を渡って雪の残る北斜面の山道を登り、東に延びる尾根を歩きました。
★道は南に向きを変え、急斜面をジグザグと登って展望地を通過。
★急斜面を登り切って稜線上の登山道に合流。
★前方に権現山を見ながらピークを通過して下り、登り返し山頂に到着。
★大勢の登山者で賑わう山頂の陽だまりでランチをしながら山ガール2人と山談義。
★帰路は登ってきた道を引き返し、稜線途中から岩場コースで大洞へ下る道に入りましたが、岩場の急降下が連続し途中で断念。
★稜線まで引き返し、谷コースで駐車場まで戻りました。
★権現山の新たなルートを発見する山旅となりましたが、岩場コースはリベンジの予定。


 山歩きを始めたころに大洞にある願成寺から芥見権現山に登ったことがある。20年ほど前のかすかな記憶を頼りに1月中旬の午後の空き時間に同じコースを登ろうと願成寺に向かった。簡単に登れるだろうと考えていたが、記憶があいまいで登山口が見つけられない。いくつかの林道をさまよったが結局登山口を見つけられずに時間切れとなった。

 ネットで調べてみると、現在、北側からのコースがいくつかあることが分かった。最も分かりやすい登山口は光輪公園事務所の前にある。今回はここから登って稜線上にある大洞方面へのルートのどれかを下ることにした。下っていけば分からなかった登山口が確認できる。

 車を光輪公園事務所の横にある広い駐車場に停めた。トイレは願成寺の入り口にあるが、後に光輪公園事務所の中にもあることが分かった。駐車場で靴を履き替えてスタート。車道を渡り電柱の横から山道に入る。入ってすぐに左に道が分岐しておりこれが登山ルートとなるが、分岐に気づかず直進して梅畑のある農地に出てしまい引き返して分岐を発見。

 落ち葉を踏みながらしっかりした踏み跡をたどる。尾根に出たところで左から道が上がってきているが、これを下れば墓地に行く途中のカーブにある路肩に出る。南方向に登っていくと道は東に向きを変え明るいコシダの尾根歩きとなる。南側にはこれから歩く芥見権現山の稜線が望める。

 173mピークを通過し南に向きを変えて下り、鞍部からヒノキ林の急な斜面を登る。ジグザグと登っていくと岩の前の展望地を通過。雪の残る斜面をさらに登っていくと桐谷坂から芥見権現山への稜線の道に合流。ここには標示板が芥見権現山まで1kmと書いてある。

 右折して正面に芥見権現山を見ながら下る。登り返して展望のいいベンチを通過。さらに登ってピークを越え、再び下る。鞍部から少し登ったところに北へ分岐があり道標には「中将姫誓願桜→」ある。ここを下れば桜のある願成寺に行けるようだ。帰路はここを下ることにして先へ進む。

 このすぐ先にもう1つ右に行く分岐があるが、ここで登山者とすれ違ったことからこの分岐を見落とし、帰路気づくことになる。再び稜線の道に戻り、ケルンの積まれた分岐を通過。ここから南に下り登り返せば北山を経て各務原の権現山に至る。

 この分岐から1分ほど歩くと芥見権現山に到着。山頂は数人の登山者で賑わっていた。日よけのシートが張られたベンチの前で昼食にする。隣の若い山ガール二人も昼食の用意をしてみえた。ガスストーブでパスタを作ったりマシュマロを焼いたりという本格スタイル。低山で出会う登山者は中高年者が多い中で若い登山者に出会うことは少ない。昼食をとりながら山談義。山にはまって日は浅いが、鈴鹿や美濃の山々に登っているとのこと。北山経由でW権現を歩いてきたそうだ。

 将来が楽しみな二人と別れて、帰路は先ほど標示のあった大洞へのコースを下ることにして登ってきた道を引き返す。稜線からジグザグと下ったところに分岐があり、「アルプスコース桐谷坂→」の標示がある分岐にさしかかった。往路で気が付かなかった場所である。直進の標示は無いが地図で確認すると岩場を経て大洞に下る道のようだ。急遽予定を変更してこの道を下ってみる。

 直進して岩を巻くと展望のいい場所に出た。マツが自生する岩場で北側の展望が広がり目の前には大岩の尾根がある。岩場を下りて大岩の上に立った。東側は垂直に切れ落ちた岩壁でのぞき込むと足がすくむ。岩場をそのまま直進すると行き止まりとなり、ルートファインディング。

 西側にテープを見つけて道を発見。チャートの岩を三点支持で下る。さらに岩場が続き、ザイルの設置してある岩場となる。チャートの層状の岩で、もろいところもあり足と手をかける位置を慎重に選びながら下る。南にトラバースしながら進むと馬ノ背のような形をした岩場に出た。ここにはロープも無く下るには勇気がいる。岩の下まで降りてみたがその先の状況が分からないことから、ここで撤退。下調べしてリベンジすることにした。

 引き返して稜線の分岐点まで戻り、東に下って鞍部手前から「中将姫誓願桜→」の標示に従って北側の山道を下る。落ち葉の急斜面を下っていくと左側から巨大な岩壁が迫ってきた。岩壁に沿って薄暗い涸れた谷を下る。この岩壁は先ほどの岩場上部から見下ろした大岩の真下のようだ。

 道は不明瞭なところもあるがオレンジ色のテープが道案内をしてくれる。石が転がる道を下って涸れた谷を横断。薄い道を拾いながら木につかまって急な斜面を下り、アオキなどの常緑樹林を抜けると未舗装の林道が見えてきた。林道終点に出たが、どこの林道か分からない。

 林道を歩いて行くとすぐに砂防堤のある場所で水路に突き当たって、ようやく林道の位置が確認できた。また、後に岩場コースはこの堰堤が登山口となることも分かった。水路に沿って林道を下り、荒神様への林道に合流。願成寺に寄って中将姫誓願桜を見てから駐車場に戻った。

 駐車場でちょうど下山してみえたパーティに出会った。芥見権現山の詳細な地図を見せてもらい、いろいろなコースや登山口などを教えてもらった。次回は今回撤退した岩場コースを登ることにした。

★芥見権現山からの展望

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