トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 
*赤色が今回のトレース

芥見権現山【北側周回コース2】 (岐阜市 317m) 2021.2.7 曇り 2人

光輪公園管理事務所(10:18)→林道分岐(10:24)→砂防堰堤・登山口(10:32)→岩場上部(11:07)→稜線登山道合流(11:11)→芥見権現山山頂(11:22-12:27)→長山城跡(12:35)→荒神様(12:56)→往路合流(13:05)→光輪公園管理事務所(13:12)

★2月7日に岐阜市の芥見権現山に先週に引き続き登ってきました。
★今回は先週歩けなかった北の岩場コースにリベンジ。
★大洞光輪公園事務所の駐車場をスタート。
★用水路に沿って歩き堰堤から山道へ。
★谷を渡って岩壁の下の急斜面を登り、ロープのある岩場に取り付きました。
★三点支持でチャート岩盤をよじ登って、先週撤退した馬ノ背岩を乗り越え岩尾根の上へ。
★主尾根に合流して芥見権現山山頂で昼食。
★帰路は長山城跡から北へ尾根の急斜面を下り荒神様へ。
★林道を歩いて駐車場に戻りました。
★ヘルメット持参で北の岩場コースのスリルを楽しんできました。


 先週、北の岩場を下る途中で撤退したことから、そのリベンジを試みる。岩場コースは下るよりも登ったほうが安全であることから岩場コースの登山口に向かう。光輪公園管理事務所の駐車場に車を停めて、農道をショートカットして荒神様へ向かう林道を歩く。

 道は途中から未舗装となり人家が切れた少し先で分岐している。直進すれば荒神様に至り、帰路はこの道を下りてくることになる。この分岐を左折して橋を渡る。

 道が左右に派生しているが、広い道を直進していくと用水を渡る橋がある。直進して砂防堰堤のあるところを対岸に渡っても登山口に行けるが、この橋の手前で用水の右側の山道に入る。

 落ち葉か敷き詰めれれていて踏み跡はわかりにくいが用水に沿って歩けば登山口に着く。砂防堰堤が左に現れ、アオキなどの常緑灌木の林に入るところにピンク色のテープが下がっており、ここが登山口。電柱に向かって進み、踏み跡をたどって左方向に向きを変えて倒木を越え涸れた谷を渡る。

 ピンクのテープを追って薄い踏み跡をたどりながらホオなどの落ち葉が散った斜面を登っていくと左側に岩壁が迫ってくる。石が転がる急斜面となり、木につかまり岩を越えながら進むと谷の源流部に出た。谷を登ってみるが急で登れそうにないし踏み跡もない。テープもこの先に見つからない。

 振り向くと折り返すように岩場方向に道があった。倒木で道がわかりにくい。ロープが設置してあり、見上げれば岩場が立ち上がっている。ここで持参してきたヘルメットをかぶる。西穂独標以来のヘルメット。ロープに沿って岩場を登る。

 傾斜は急であるがチャートの岩盤は乾いて滑りにくく足場は確保できる。三点支持でぐいぐいと岩場を登りきると見覚えのある岩の下に出た。前回、撤退した馬ノ背岩の下まで来た。この岩を下るのはちょっと勇気がいったが、登りはそれほど難しくはない。

 慎重に足場を確保しながら馬の背中を登っていく。正面の太陽が眩しい。馬ノ背岩を登りきると、あとは前回往復した岩場なので一安心。難なく登り切って岩場の上部に立った。かなり汗をかいて暑い。

 稜線の登山道に出て10分ほどで芥見権現山山頂に立った。今回も大勢の登山者で賑わう山頂でラーメンを作った。雨が降りそうな空模様になってきたので早めに昼食を終えて長山城跡に向かって稜線を西に歩く。

 すぐに右への分岐がある。道は明瞭で少し踏み込んだところに古い標示板があるが、字は消えかけてほとんど読むことができなかった。このコースを1週間後に歩いてみると、登山口が2つあった。1つは荒神様に向かう林道の途中の用水に架かる丸木橋。もう1つは荒神様からさらに左方向に伸びる林道奥の砂防堰堤を渡ったところにある。このコースについては簡単に後記した。

 長山城址の少し手前に「大洞・緑山」の標示がありここを左に下れば長山城跡から大洞へ下る道と合流する。長山城跡に到着してお社に手を合わせ、左にある道を下る。ここには大洞方面の標示がある。小雨が降り始めた中、落ち葉の斜面を下っていく。

 急斜面もあり、落ち葉で滑らないように慎重に歩く。明るいところからは北側の下界が見える。急斜面にはロープが設置してあるところもある。稜線から分岐した道と合流し更に下る。倒木により赤土がむき出しになったところを通過して右方向に向きを変え、右に谷を見ながら下っていくと荒神様のすぐ横で林道に出た。いつの間にか雨は止んでいた。

 荒神様に手を合わせ林道を下り、往路の道に合流し駐車場まで戻った。岩場コースを登ることができて目的達成。まだ登っていなかったコースを次の週に歩いた。その概要を以下に記述した。ルートは下記地図の赤色のトレース。

<補足(北側周回コース3)>
 荒神様に向かう林道の途中、林道に沿った用水に丸木で橋が架かっている場所がある。この橋を渡ると人工林の中に道がある。丸木橋は壊れそうで濡れているときはスリップしやすいので注意。踏み跡はしっかりしており迷うことはない。登っていくと岩の尾根に出る。ロープのある岩壁を登るようなところもあり、展望もいい。岩場を通過してさらに登れば稜線に出る。芥見権現山山頂は稜線を左に歩いてすぐのところにある。

 帰路は、登ってきた道を引き返し、岩場に出る手前で左への分岐に入る。このコースは歩いている人が少なく踏み跡は薄いが谷を外さなければ迷うようなことはない。谷は石がごろごろしていて歩きにくい。ホオの木がたくさん自生しており地面一面にホオの葉が散乱していた。

 下り切ると砂防堰堤がある。この辺りは道が不明瞭で夏には草に覆われて登山道を見つけにくいと思われる。堰堤の上部の谷を渡って枯草を分け林道に出た。地図で示した赤色がこのルートであり、特に谷コースはバリエーションルート的な道である。

 芥見権現山は低山でありながら様々なルートがあり、それぞれに個性がある。ルートによっては岩場があり、危険な場所も多い。バリエーションルートもあることから十分な下調べと慎重な行動が必要だと感じた。
★補足ルート(赤色のトレース)

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