安桜山
安桜山 (152m、関市) 2003.8.17 小雨 2人

ふれあいセンター駐車場(14:38)→記念碑(14:41)→善光寺・安桜山トンネル分岐(14:43)→稜線合流地点(14:46)→安桜山山頂・展望地周辺散策(14:50-15:10)→水道山・周辺散策(15:17-15:20)→稜線合流地点(15:34)

 この休みには白山を計画していたが、日本列島に前線が横たわり、梅雨に逆戻り。白山は断念。「岐阜の山歩き ベスト55コース」の中の低山で、まだ登っていなかった関市の安桜山に昼からの空き時間を利用して登ることにした。小雨が降っていたが、この山なら傘をさして登ることができそうだ。

 関市街に入れば、市街地の北に位置するこの山は容易に確認できる。適当に山に向かって車を走らせる。山を取り巻くように道があり、ちょうど旧関市役所の前に出た。現在はふれあい会館になっており、駐車場は少し西に行った山側にある。駐車場入り口には案内板があり簡単に見つけられる。

 山麓に段々に作られた駐車場はとにかく大きい。坂を突き当たりまで登ると、安桜山登山口の表示があり、それに従って右側の駐車場に登り詰める。広い駐車場の南東に階段があり、ここが登り口となる。1台車が止まっていたが、登山者の車ではないようだ。

 小雨が降っていたので、傘をさして階段を登り始める。アカメガシワの奇妙な実を見ながらコンクリートの階段を登っていくと、すぐに広い場所に出る。右には大きな記念碑があり、その前からは市街地を一望できる。旧市役所が目の前にある。グレーの雨に濡れた町並みが静かだ。この市街地も空洞化で以前の活気は失われているように思えた。

 ここから西方向に進む。遊歩道としてよく整備されており、道幅は広い。コマツナギのピンクの花が雨に濡れてひっそりと咲いている。左は善光寺、右は安桜山トンネルの四つ辻を過ぎ、雨水が川になって登山道を流れる上を歩いてすぐに稜線に出る。

 安桜山山頂は右へ進み、東屋の前を通り過ぎる。下る道が現れ、安桜山トンネル、神明神社の表示がある。下らずに尾根を歩いて、すぐに山頂に着く。山頂の表示はないが、広場で一段高くなった所に御嶽神社の造形物が祀られている。タカサゴユリが雨に濡れていた。

 広場の先には鳥居があり、ここをくぐって少し下れば、展望台に出る。東から南に180度の大展望。東の方は晴れているのか、雲が切れ明るく輝いていた。ちょうど鳩吹山の東端あたりの裾野が見える。雨でも思ったより遠くまでよく見える。

 ここからさらに東に道は続く。タカサゴユリがたくさん咲く東屋が現れ、その先、道はどんどん下っていく。少し下ってみたが、下る一方なので、再び山頂まで引き返した。写真を撮ろうと立ち止まると、たくさんの大きなヤブ蚊が集まってきてた。写真もそこそこに、先ほどの稜線出合いまで戻る。行きには気が付かなかったが、下りで北側の下界が望める。中濃病院や新市役所が見える。

 稜線出合いを過ぎて、西にある水道山に向かう。雨雲が下りて周りが白っぽくなってきた。鞍部から赤いチャートの地面を登る。水道山の山頂には避雷針が立っており、ここにも赤い防火用水がある。東には今歩いてきた安桜山が見える。南には善光寺へ下る道がある。さらに西へ登山道が続いていたので踏み込んでみたが、コンクリート階段をどんどん下り始めたので、途中で引き返した。

 登ってきた道を戻った。あいかわらず小雨が降り続き、当然のことではあるが誰にも出会わなかった。晴れた秋に、お弁当持参のピクニックにはもってこいの市民の山である。
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