トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号)
権現山 (565m 福井県) 2024.5.3 晴れ 2人
駐車場(10:05)→不動滝(10:09)→お釜滝(10:12)→布滝(10:19-10:24)→こもり穴(10:55)→大モミ(11:26)→権現山山頂(11:37)→展望台(11:52-12:01)→権現山山頂(12:07-13:18)→大杉(13:37)→道路(14:10)→駐車場(14:30)
★5月3日に福井県の権現山に登ってきました。
★鯉のぼりを背負って駐車場から裏参道に入り、谷川に沿って遊歩道を歩きました。
★不動滝で石仏に手を合わせ、ハルユキノシタの花を見ながら階段を登ってお釜滝へ。
★ヒメレンゲやシャガの花を見ながら美しい布滝をウオッチング。
★谷を渡って夫婦滝とこもり穴に寄りました。
★谷を後にジグザグ登って松ヶ獄神社の大モミの下を通過。
★新緑の道を登り切るとお社のある山頂に到着。
★山頂から展望地をピストンして、お社の前でゆっくりと昼食を楽しみました。
★下山は表参道のとんでもない急斜面を滑り落ちないように下って駐車場にもどりました。
★美しい滝とたくさんの花に出会えた素晴らしい山旅を楽しんできました。
昨年開通した冠山トンネルを通りたいと思い、今年の連休登山は福井県の山で冠山トンネルに近い権現山を選んだ。権現山は福井県越前市にあり、信仰の山として古くから登られている山。柳谷には、佐々木小次郎のツバメ返しをあみ出した五つの滝があり、裏参道と呼ばれている。今回は裏参道を登り、表参道を下る。
冠トンネルは2つのトンネルがあり、最初の短いトンネルを抜けると、前方に冠山の迫力ある岩のドームを見ることができる。トンネルを抜けて池田町を通過し越前市に入る。山間地を抜けた辺りで国道417号線から県道2号線に入り、「柳の滝」「小次郎の里」の標示に従って登山口に向かう。
小次郎公園の入り口を通過して県道117号線を南下し、「柳の滝」の標示を見て左の道に入る。集落を抜けた辺りで「柳の滝散策路・駐車場 この先230m」の標示があるので左折して山に入ると駐車場が現れた。駐車場は舗装されており、トイレもある。駐車中の車はない。比較的知名度の高い山であるが、連休にもかかわらず車が1台もないことには驚いた。
ザックに鯉のぼりを付けてスタート。登山口にはいくつかの案内板が立っており、登山道は中部北陸自然歩道になっている。柵のある遊歩道を歩いて行くとすぐに不動滝に到着。水量は多くないが、黒い岩の上を滑り落ちる美しい滝である。滝の横にある石仏に手を合わせ、お釜滝へ50mの標示を見て階段を登る。
この辺りの遊歩道周辺にはハルユキノシタの群落があり、ちょうど開花最盛期。花を見ながらお釜滝へ。お釜滝は高さ11mの小さな滝であるが、滝つぼが深さ2mあり、お釜を連想させるところからこの名前がついたとの標示がある。
さらに川に沿って歩くと布滝に到着。落差36mの布滝は、純白の薄衣を広げたように流れ落ちる美しい姿を見せてくれた。布滝を後に、遊歩道を歩き、橋を渡る。大きな堰堤を見て、「夫婦滝まで200m」の標示を通過。
「こもり穴へ30m」の標示に従って登山道から谷を渡ってこもり穴を見学。平家の落ち武者がこの穴に隠れたことからこの名前がついたようだ。草を分けたのでマダニチェックをするとズボンにマダニがついていた。
登山道に引き返して夫婦滝を見てから、谷を離れる。人工林の中を登っていくと「松ヶ嶽神社の大モミ」の標示があり、標示の上に巨大なモミがあった。モミの幹には大きなコブがいくつもあり、長老の風格を感じる。
新緑の美しい道を登っていくと神社の建物が現れ、権現山山頂に到着。山頂には松ヶ嶽神社があり、その前にはテーブルやベンチが設置してある。神社に参拝したら鞍ヶ上展望台まで足を延ばす。
標示に従って南への道を下る。倉庫のような建物と神社を通過して林道まで下り、ここから登り返す。権現山山頂より展望台のほうが標高55mほど高い位置にあり、尾根道を登っていくと草付きの広場に出た。展望台とはいうものの周囲の木々が大きくなって、展望はわずか。
記念碑の石の前で写真を撮って、登ってきた道を下る。権現山山頂に戻ってテーブルで昼食にする。昼食中に子連れのファミリーが登ってみえた。帰路は山頂から西に向かう表参道を下る。
いきなり急斜面となり滑り落ちないように木につかまりながら慎重に下っていく。この急斜面が長く続く。なだらかになり、右に深い谷を見ながら下ると幹が二股に分かれた大スギを通過。再び急斜面となり、人工林の道を下っていくと眼下に車道が見えた。
舗装された車道に出て、左に歩いたが、間違いに気づき、引き返して駐車場に戻った。駐車場には4台の車が停まっていた。滝を見に来た人の車のようだ。
権現山の展望地は少ないが、裏参道は滝巡りができ、また谷筋にはたくさんの花が見られる。表参道は急斜面で滑りやすいので要注意。
帰路、小次郎公園に寄って権現山を後にした。
★権現山の花
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