トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

墓谷山 (783m 滋賀県) 2021.4.3 晴れ 2人

墓地(9:34)→登山口(9:38)→観音堂(10:00)→墓谷山山頂(11:18-12:44)→観音堂(13:49)→登山口(14:05)→墓地(14:18)

★4月3日に滋賀県の墓谷山に登ってきました。
★計画では己高山方面に登る予定でしたがコロナで登山自粛となっていたので急遽墓谷山に行き先を変更。
★杉野集落に駐車して登山口から観音堂へ。
★咲き始めたイワウチワの花を見ながら急斜面に取り付きました。
★ロープが切れたところもあり急斜面に苦戦。
★その後、何度も急斜面のロープ場を通過。
★イカリソウやタチツボスミレなどの美しい花を見ながら芽吹きの道を登り山頂へ。
★横山岳を目の前に、誰も登ってこない山頂で昼食を楽しみました。
★帰路は登ってきた道を引き返し、急斜面では持参したロープを使って下りました。
★木の芽が出る美しい里山で静かな山歩きを楽しんできました。


 この休みは滋賀県の己高山方面に向かったが駐車場にコロナによる登山自粛の張り紙があったことから、急遽、計画変更して近くの墓谷山に登ることにした。墓谷山は過去に3回登っている。
 
 今回は観音堂経由で山頂をピストンすることにした。杉野集落の登山口近くにある墓地の駐車場に車を停めた。ちょうど農作業の地元の方に出会い、登山口の位置などを教えていただいた。
 
 梅の花を見ながら田園の中を山に向かう。前方には杉野富士と言われるように墓谷山が美しい山容を見せる。山に突き当たったところで道が分岐しており、解説板や石碑がある。「観音堂・墓谷山→」「観音堂まで約30分」などの標示があり、ここから山に入る。
 
 丸木階段を登って左に向きを変えたところに、杉の大木「千年杉」があり、注連縄が巻いてある。広い遊歩道を地面に落ちた枯れ葉を踏んで歩くと、未舗装の林道に出てすぐに山道に入る。

 再び林道を経由して遊歩道を登り切ると観音堂の建物がある。観音堂で手を合わせ、右奥から人工林の中に入る。林床にはアオキが自生しており、道脇には咲き始めたイワウチワの花が見られた。
 
 なだらかな尾根道から次第に傾斜が増し、急斜面に取り付く。ロープを掴んで急斜面を登ると、その先でロープが切れていることから、トラバースするように新しいロープが設置してある。踏み跡は不明瞭でロープにつかまっても不安定であり、滑らないように登って次のロープに取り付く。
 
 つかまる木が少なく、歩きやすそうなルートを定めながら登り切ると、樹間から墓谷山の三角形が望めた。草付きの明るい尾根を通過して再び急斜面に取り付く。ここにもロープが設置してある。
 
 葉を広げかけたヤブレガサやイカリソウ、タチツボスミレの花を見ながら急斜面を登り「←観音堂・杉野」の標示を通過。前方に見える墓谷山山頂がしだいに近づいてきた。
 
 なだらかな尾根を歩き、一旦下って登り返す。この登り返しが3つ目のロープ場である。ロープを掴んで登り切り、痩尾根を通過。右山でトラバースして再び尾根を歩く。ミスミソウの花はかなり前に花が終わっている。フデリンドウはまだこれから。
 
 クマの爪痕が残るホオの巨木を通過して、まだ芽を出さない天然林の中を歩き、4つ目のロープ場を通過して杉の木に囲まれた山頂に到着。

 山頂からは大きな横山岳が見えるが、手前の杉の木が大きくなって全体を見ることはできない。真っ白なタムシバがまだ咲いている。また、マメザクラやマンサクの花も見られた。

 記念写真を撮って、槙山岳を見ながら昼食にする。今回もナポリタンスパゲティを作った。こんなにいい山なのに、登山者は我々だけ。ゆっくりとコーヒーを楽しんで、1時間半ほどで昼食を終えた。
 
 帰路は、登ってきた道を引き返す。一番下の急斜面では設置してあるロープが切れていることから、持参したロープを使って下った。観音堂に無事下山したことを報告して登山口へ。今、登ってきた墓谷山を後方に見ながら、道脇に群生する土筆を採りつつ車まで戻った。
 
 このコースは滑りやすい急斜面が連続し、ロープが切れているところもあるので注意が必要。芽吹きの季節を肌で感じる里山を二人占めした山歩きとなった。
★墓谷山の花

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