トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

母野洞・湯之洞山 (614m・504m 美濃市) 2016.3.21 晴れ 

金門橋(8:57)→登山口(9:02)→谷離脱(9:29)→74番鉄塔(9:50-10:00)→湯之洞山分岐ピーク(10:08)→73番鉄塔(10:16)→母野洞山頂(10:40-10:46)→73番鉄塔(11:03)→湯之洞山分岐ピーク(11:12)→鞍部(11:21)→鶴形山分岐尾根(11:29)→六角堂分岐(11:;37)→湯之洞山山頂(11:42-13:10)→湯之洞山分岐ピーク(13:37)→74番鉄塔(13:44)→谷合流(13:58)→登山口(14:18)→金門橋(14:25)

★3月21日に美濃市の母野洞と湯之洞山に登ってきました。
★湯之洞山は昨年12月と今年2月に、六角堂経由と鶴形山経由で2度登りましたが、今回は取り残した母野洞とセットで湯之洞山に登りました。
★野田洞の集落から鉄塔巡視路に入り、谷を右に見ながら東へ。
★谷を離れて急斜面を登り人工林から天然林へ、そして展望のある74番鉄塔に到着。
★小さなピークを越えて展望のない73番鉄塔を通過。
★北へ向かって急登し、展望のない母野洞山頂へ。
★すぐに山頂を後に登ってきた道を下り、73番鉄塔を通過して小さなピーク頂上から南の道を下りました。
★鞍部から登り返して、鶴形山からの道と合流。さらに登って六角堂からの道と合流し湯之洞山山頂へ。
★山頂で先行の団体さんからたくさんの食材をいただき、後着のご夫妻も交えて山談義で大いに盛り上がりました。ブログを開設している方もあり、意外な発見も。
★変化に富んだコースを楽しみ、多くの出会いもあり、にぎやかな早春の山歩きとなりました。


 湯之洞山は昨年12月に六角堂からのコースで、2月には鶴形山経由で登った。残るは母野洞から湯之洞山へのルート。野田洞集落から母野洞の山頂を踏んで引き返し、途中から南の尾根に移動して湯之洞山に登るコースである。

 登山口となる野田洞集落は瓢ヶ岳の登山口となる片知渓谷に向かう途中にある。片知川に沿って北上し、片知川にかかる金門橋の手前左側にある墓地の前の駐車スペースに車を停めた。下山時に、地元の方にお聞きすると、ここから300mほど北にある金峰神社に広い駐車場があり、神社の行事がなければ神社に駐車可能とのこと。
 
 身支度して、スタート。金門橋を渡って右折するところを、金門橋を渡らずに東への道に入ってしまい、少し歩いて間違いに気づき、引き返して金門橋を渡り民家の間を東に向かう。カーブミラーのある突当りの車庫の左側から階段を下りて水路へ。右側に鉄の橋が水路にかかっており、この橋を渡って引き返すように用水に沿って歩くと鉄塔巡視路の黄色いプレートが現れる。ここが登山口。

 石垣に沿って歩き、右に向きを変えて左山で登ると谷沿いの山道となる。山側からの小さな流れを跨ぎ、倒木を乗り越え、人工林の中を歩く。夏にヤマビルが出るのはこの辺りと思われた。谷は、滑滝となり、水音が響く。かなり長い滑滝で、整備すれば名所になるような場所である。滑滝の上部に小さい滝があり、その先で鉄塔巡視路の標示は左を指し、ここで谷を離れる。
 
 人工林の急斜面を登り、なだらかな尾根道を歩く。すぐに急登となり、大岩に突き当たって左を巻き、さらに急斜面を登る。尾根が広くなったところで、道が拾いにくいところもあるが、尾根を外さないように踏み跡をたどれば道を誤ることはない。

 頭上にヤブツバキの花を見ながら登って行くと鉄塔下に出た。74番鉄塔である。鉄塔は斜面にあり、南側は見晴らしがいい。この後登る予定の湯之洞山のギザギザが正面に、その右には誕生山が見える。北側は灌木に覆われているが、葉が出る前であり、これから目指す母野洞の三角形が望めた。鉄塔下でクッキーを食べて一息つく。
 
 10分休んで次の74番鉄塔を目指して出発。なだらかな道を歩いてピークの登りにかかるところで、大きな倒木から左に巻き道が派生している。小さなピークを1つ越えて更に次のピーク頂上を通過。ここには「←74、73→」の鉄塔標示がある。下山時に、ここのピークが湯之洞山への分岐点であることに気がついた。
 
 ピークを下っていくと、再び「←74」の鉄塔巡視路の標示があり、ピークを巻く道があった。この道がどこに続いているか確認はしていないが、先ほどの倒木のところの巻き道につながっているのかもしれない。なだらかな尾根を、頭上にヤブツバキを見ながら歩く。ヤブツバキが多く自生している山である。
 
 74番鉄塔から15分ほど歩いて73番鉄塔に到着。ここからの展望はないのでノンストップで歩く。鉄塔から数分歩いて、尾根に出るとすばらしい展望地に飛び出した。展望地からは鶴形山へ続く尾根や湯之洞山、その向こうの古城山が望めた。先ほど通過した73番鉄塔が右にあり、目の前を走る高圧線が邪魔ではあるが・・・。

 展望地を後に、急登をこなし、右に72番鉄塔への分岐を見る。なだらかに歩いて岩のある尾根を通過して、正面に近づいてきた母野洞を見ながら行くと、今度は71番鉄塔への分岐点を通過。すぐ先で鳥獣保護区の赤い看板が現れ、道は尾根を左に外れて右山でのトラバース道となる。この道は母野洞山頂を巻く道で、少し行くと木に赤テープが下がっており、ここが山頂への分岐点。直進するとどこへ行くのだろう?
 
 右折してすぐに母野洞山頂に立った。樹木に囲まれた山頂から眺望はない。中央にある三角点の前で写真を撮って、次の目的地である湯之洞山に向かう。

 登ってきた道を下り、展望地を通過して73番鉄塔へ。往路で見つけることができなかった湯之洞山への分岐点は下調べで73番と74番鉄塔の間にあることから、73番鉄塔を通過したところから、左側に分岐がないかどうかを注意しながら下った。

 74番鉄塔への巻き道の分岐点まで歩いたが、左側は急峻な斜面で分岐はない。恐らくこの先のピークから南に延びる尾根が湯之洞山へのルートではないかと推定して、ピークを登った。
 
 ピーク頂上の鉄塔標示のある付近は踏み跡が不明瞭ではあるが、南に進むとしっかりした踏み跡が現れた。これに間違いないと確信して、ピークを下る。もう1つ小さなピークを越えて、左山から尾根道となりどんどん下っていく。
 
 標高差50mほどを下ると、赤い鳥獣保護区の看板が現れ鞍部に着いた。単独男性が地図を広げてみえた。聞けば、湯之洞山から下ってきたとのこと。この道が間違っていないことが分かり、鞍部から登り返す。
 
 道はよく踏まれており、天然林から人工林を抜けて左山で登っていくと見覚えのある尾根に出た。鳥獣保護区の看板があり、前回、鶴形山から湯之洞山に登ったときの道に合流した。
 
 尾根を南に向かい急斜面を登って右へトラバースして標示板のある六角堂からの道と合流。湯之洞山山頂に向かって最後の急斜面にかかる。前方を登る6人のパーティを追って山頂に到着。今回もすばらしい天気に恵まれ、御嶽山や乗鞍岳が真っ白に輝いている。6人の皆さんに交じって展望を楽しんだ。その後、2組のご夫妻が登って見え、湯之洞山は人気の山になっていた。

 山頂の一角で昼食にする。にぎやかな隣のパーティから煮卵や卵焼き、お菓子などが次々と回ってきてびっくり。ゴーヤのピールなど珍しい手作りデザートもいただいた。お聞きすると、ネット仲間とのことで、ブログを開設してみえるヒバリさんとはネットの話で盛り上がった。後着のご夫妻もブログを開設してみえる「里山歩き」さんで、食事の後、全員で記念写真を撮った。久しぶりにこんなにぎやかなパーティに出会い、山談義で盛り上がった。皆さんにはまた会えることを期待して山頂を後にした。
 
 往路の道を引き返し、鞍部からピークに戻り、一気に登山口まで下った。民家の道を歩いていると、庭にみえた年配の男性から「よく登山者を見かけるが、どこに登ってきたのか?」と聞かれた。母野洞でガイド本にも掲載されていることを伝えると、「本に載っているのか!」と驚かれた。

 金門橋の駐車地点まで戻って振り返ると、鉄塔が見えた。74番鉄塔と73番鉄塔のようだが、かなり近くに見えるのは気のせいだろうか。

 母野洞は谷歩き・尾根歩きと変化に富んだコースで展望地は少ないものの、手ごろな山歩きが楽しめる。湯之洞山を組み合わせれば、山頂からの展望も得られ、おもしろさは倍増する。踏み跡の薄いところがあったり湯之洞山への分岐点が分かりにくいなど、案内標示は全く整備されていないので、事前に十分な下調べをしておくことと、地図は必携。夏にはヤマビルがいるので寒い時期がこの山の旬である。
★母野洞・湯之洞山からの展望

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