伊木山の写真
伊木山 (173m 各務原市)2001.5.3 曇り 2名

 超低山の伊木山は各務原市東部の木曽川沿いにある。北から眺めると大仏が寝ている形をしている。山腹には伊木の森としてテニスコートやバーベキューハウスなどが整備されている。木曽川沿いにニンジン畑の中を走る幹線道路を外れ伊木の森に向かってドライブウエーのような立派な道に入る。すぐに大きな駐車場に着く。サイクルモノレールの駐車場である。連休にもかかわらず来場者はほとんどいない。

 登山口は道路を隔ててその南にある。新緑の美しい広葉樹林の北斜面の登りである。山頂まではいくつかのコースがあり、尾根道を選んで登る。登山口が中腹にあることから、170mほどの山でも登る標高差は100mほど。10分で山頂に続く尾根に出て、東に向かいすぐに山頂に到着。山頂は木立の中で、NHKの施設も建っている。展望は全くない。

 案内板には東方向に「キューピーの鼻」と書いてある。寝大仏をキューピーに変えて、その鼻にあたるところを「キューピーの鼻」というらしい。頂上は胸にあたる。頂上から東に大きく下って、首から鼻まで登る.。前方が大きく開け、南東から北東が望める。壮大な木曽川と犬山の堰(愛知用水の取り入れ口)、その向こうには継尾山、鳩吹山、鵜沼の森、そして今年2月に登った不動の森が望める.。猿啄城が点になって見える。不動の森大展望台のパラボラアンテナもよく見える。この位置から眺める木曽川も美しい。この山は犬山城から眺めると、きれいな二等辺三角形に見えることから、夕暮富士と呼ばれている。

 帰路は、来た道を引き返し、キューピーの肩のあたりから中腹道に入り、七曲がりの道、心臓破りの道を下る。昨日の雨で、滑りやすくなった苔むした岩や赤土の道を慎重に下る。おまけに登山者も少ないことからくもの巣をはらいながらの下山。40分の山行でした。

 なお、この山はロッククライミングに適した岩場があり、その練習場として有名である。
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