トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

陣馬形山 (1445m 長野県) 2020.9.22 晴れ 2人

登山口(9:28)→車道横断@(9:34)→車道横断A(9:40)→車道横断B(9:56)→車道横断C(10:03)→丸尾のブナ(10:19-10:25)→車道横断D(10:37)→車道合流(10:39)→山頂駐車場(10:50)→陣馬形山山頂(10:58-12:50)→丸尾のブナ(13:07)→登山口(13:45)

★9月22日に長野県の陣馬形山に登ってきました。
★標高900mほどにある中腹の登山口をスタート。
★アカマツの多い登山道を、車道を横断しながら歩きました。
★丸尾のブナの大木で小休止し、最後は車道を歩いて山頂に到着。
★大勢の観光客でにぎわう山頂からは東西が大展望。
★西には伊那谷を経て中央アルプス、東には南アルプスの名峰。
★中央アルプスの山頂付近は雲に覆われていましたが、360度の大パノラマに大感動。
★展望を楽しんだ後は芝生広場に戻り、テーブルでランチ。
★車道歩きがあり、また山頂は観光名所であることから、いつもの山歩きとは違う雰囲気の登山を楽しんできました。

 今年もフルーツの買い出しを目的に、長野県飯田方面の山に登ることにした。毎年、伊那谷の西側の低山に登ってきたが、今年は伊那谷の東にある陣馬形山を選んだ。陣馬形山は山頂にキャンプ場があり、車で山頂まで行けるが、麓からの登山道も整備されている。

 一番下から登るとかなりのロングコースになることから、中腹の登山口から山頂をピストンする計画を立てた。
 
 松川ICを下りて中川村を目指す。中川村役場の北側から陣馬形山への車道を登る。最も下の登山口はアンフォルメル中川村美術館の近くにあるが、ここを通過してさらに上って風三郎神社を通過。
 
 その先に分岐点があるので、ここを左に入り少しのところで登山口とキャンプ場の標示が右側に現れる。登山口やその手前に広い路肩があり、ここに駐車した。他に車は見当たらない。
 
 松の枯れ葉が積もった路肩で靴を履き替えて出発。車道を少し歩いて登山口に入る。林道のような広い未舗装の道を登るとすぐにベンチが置いてある広場を通過。人工林の中を一直線に登って車道を横断し、同じような広い道を歩く。
 
 アカマツが多く、地面には松ぼっくりがたくさん落ちている。数分で再び車道に出て、舗装道路を少し歩いて「登山道→」の標示に従って山道に入る。溝状の道となり、天然林の中を歩いて3度目の車道横断。
 
 ここも車道を少し歩いて手すりのある山道に入り、数分で4度目の車道を横断。両脇にササが茂り木漏れ日の美しい登山道を左山で登っていくとカラマツの林に入る。左山でササの道をトラバースしていくと丸尾のブナに到着。
 
 ロープで囲まれたブナの巨木が太い枝を広げ、支柱で支えられている。案内板には文明元年(1469年)に丸尾村にあったこのブナをご神木と定め、根元に祠を建立したと記されている。樹齢推定600年、幹回り6.45m、樹高14.5mの老木は見事。
 
 軽装の親子が登って見えたので聞けば車道に車を停めて見に来たとのこと。車道から簡単に見に来られるようだ。パンを食べ、小休止してスタート。10分ほど歩いて車道を横断し、舗装されたわき道を歩くと目の前に巨大なアンテナが現れ、ここから車道を歩くことになる。
 
 車に注意しながら路肩を5分ほど歩くと分岐が現れ、陣馬形山は左の細い道に入るよう案内がある。左折して車道を歩くと建物と駐車場が現れ、前方には広い芝生広場や東屋、その先に巨大なアンテナが見える。たくさんの人が散策し、いきなり観光地に来た気分。御在所岳や賤ケ岳を思い出す。
 
 芝生広場を横断して木道を登っていくと陣馬形山山頂に到着。絶景に声が出る。何といっても西側の眼下に広がる伊那谷の町並みや田園を大パノラマで望め、その向こうには中央アルプスが連なる。中央アルプスの山頂付近は雲に覆われて山の同定はできなかった。
 
 東側は連なる山並みの向こうに南アルプスの名峰が並んでおり、こちらは雲が少なく方位版を見ながら山の同定ができた。広い山頂には10人ほどが展望を楽しんで見えたが、ほとんどが自家用車利用の観光客であり、登山者は少ない。
 
 記念写真を撮って木道を下り、芝生広場で昼食場所を探した。芝生広場の西側はキャンプ場になっており、芝生のサイトと屋根付きのテーブルが整備されており、炊事場もある。現在、新型コロナ感染防止のためキャンプは禁止となっており、キャンプサイトはデイキャンプを楽しむファミリーがある程度。
 
 テーブルを1つ確保してゆっくりと昼食をとった。昼食の後、もう一度山頂に向かう。芝生広場で高齢の女性から山頂までの時間を聞かれた。木道を登ればすぐに山頂に着くことをお伝えすると、「陣馬形山山頂からの景色を見ると人生が変わる」と言われて訪れたとのこと。確かに山頂からの絶景はそれに値するほどの景色だと思った。
 
 山頂に再び登ってみると南アルプスはすっかり雲に覆われていた。絶景を脳裏に焼き付けて下山にかかる。センターハウスに寄って展示パネルなどを見た。センターハウスの横にはきれいなトイレが整備されている。
 
 駐車場を後に、登ってきた道を下山。1時間ほどで駐車地点に戻った。帰路、松川の農産物直売所でリンゴやナシ、ブドウを買って長野県を後にした。
 
 陣馬形山は車で山頂まで容易に行くことができるが、登山道はよく整備されており、途中から登ることもできる。今回は中腹から登ったが、最初の登山口から登ると1日かけての登山が楽しめる。登山道は比較的単調で危険な個所や急登も少ないが、車道を歩くところは車に要注意。山頂からの展望は最高。山頂は観光地であることから、いつもとは違う雰囲気の登山が楽しめる。
★陣馬形山からの展望

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