トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

鏡山 (385m 滋賀県) 2020.8.9 2人 晴れ

石部神社(9:46)→車止め(10:02)→鳴沢池(10:22)→石の広場(10:31)→雲冠寺跡(10:54)→鏡山最高点(11:12)→鏡山三角点(11:17-12:34)→鏡山最高点(12:36)→竜王社(12:42-12:48)→みたらしの池(12:52)→こんめ岩(13:00)→あえんぼ広場(13:11)→山面登山口分岐点(13:21)→山面ルート入口標識(13:30)→石部神社(13:52)

★8月9日に滋賀県の鏡山に登ってきました。
★竜王IC近くの石部神社に駐車して善光寺川に沿って南下し、団地から谷沿いに歩いて鳴谷池へ。
★ウラジロの茂る石の広場を通過して雲冠寺跡に到着。
★更に登って展望の広場といわれる山頂を踏みました。
★西に少し進んだところの三角点は展望があり、さわやかな風が吹く木陰で昼食。
★昼食後、竜王社に寄ってこんめ岩を通過してあえんぼ広場から林道を下り、山面登山口に下りました。
★猛烈に暑い日で、大汗をかく思い出に残る山歩きとなりました[平工1]。

 鏡山は、滋賀県の竜王ICの近くに位置し、古来、新羅からの渡来人の持ってきた八宝のうち、鏡をこの山中に埋めたと言われており、古くから信仰の山となっている。万葉の昔より藤原定家や大伴家持など数多くの歌人に詠まれてきた山でもあり、登山ルートもいくつか整備されている。

 今年の夏の滋賀県の山はこの鏡山を選んだ。いくつかあるルートのうち、竜王ICに最も近い鳴谷池経由で山頂を踏み、山面登山口に下る周回コースを歩くことにした。三井アウトレット滋賀竜王に登山者用の駐車場があるが、周回することから石部神社に駐車。
 
 まずは、人気のない石部神社で安全祈願。善光寺川を左に見ながら未舗装の道を南下。右にはこれから登る鏡山がなだらかな山容を見せる。希望ヶ丘リッチランド団地の手前の公園に突き当たったところで右折して川沿いに西に向かう。
 
 山に入り林道を歩き、車止めのポールを抜けて左に小さな池を見ながら進むと、岩がむき出しになった道となり、水が流れる谷を歩くようになる。ウラジロの群落を見ながら木道を歩き、円盤状の飛び石を踏んでいくと薬師石出し道隧道の案内標示を通過。
 
 再び車止めのポールが現れ、左に分岐を見て鳴沢池に出る。池の畔には東屋とベンチが設置してあった。池の水は少ない。単独男性とすれ違い、薬師経塚の案内板を見てなだらかな道を行くと、「石の広場→」の標示がある。右に入りウラジロの緑を抜けると石が散在する石の広場がある。立ち止まることもなく広場を横切って登山道に合流。
 
 丸木橋を渡って木の階段を登り、ウラジロの群落を抜けると、雲冠寺跡への分岐が現れる。ここで小休止したが、藪蚊が多い。分岐を左に進むとすぐに雲冠寺跡の案内板がある。
 
 聖徳太子が26歳の時に自ら観音像を彫られ創建された寺であり、現在、2〜3の小さな磨崖石仏が残っている。石仏に手を合わせて東方向に向きを変え、再び案内板を見ながら登山道に合流した。
 
 ここから2分ほど登ったとことに展望地があり、東側の展望が得られる。西方向に向きを変えて尾根道を歩き、背丈ほどあるササの隙間を抜ける。右に大岩を見て丸木階段を登ると鏡山山頂に到着。
 
 山頂は樹林に囲まれて展望はない。ここが最高点となるが三角点はここから西に少し歩いたところにある。標示板にマジックで「←三角点130m」と書いてあるので、三角点に向かう。
 
 ササを分けていくと鏡山新道の標示があり、すぐに三角点に到着。さらに直進して新道を下ると道の駅方面に行けるようだ。岩の多い三角点からは西側が開けており三上山を望むことができた。
 
 新道を登ってきた単独男性に新道の状況を聞くと、踏み跡はしっかりしているとのこと。三角点のあるピークは展望もあり、涼しい風が流れているので、一段下の木陰で大岩を背にして昼食にする。
 
 メニューはうどん。冷凍うどんは保冷材の役目もするので暑い時期にはちょうどいい。ゆっくりとコーヒーを飲んで1時間ほどの昼食を楽しんだ。
 
 三角点を後に、最高点まで戻って、帰路は山面ルートを下る。まずは展望の広場に向かって人工林の中の丸木階段を下る。展望の広場はウッドデッキとなっているが、老朽化のため立ち入り禁止だった。

 大谷池下山方面の矢印に従って下ると木製の鳥居があり、貴船神社と書いてある。ここが竜王社で、雨の神・水の神ともいわれる八大竜王の一つ摩耶斯竜神(まなしりゅうじん)がまつられているそうだ。
 
 拝殿のような建物から一段上に登ったところに大岩があり、この岩の上に扉が閉められた社が置いてある。社に手を合わせて直進し、登山道に戻った。
 
 鳥居から雑木林の道を下るとすぐに2つに裂けた大岩の脇を通過。その先で「木の実のなる広場」の分岐を左に進み、みたらしの池へ。池の脇にはアセビの大木がある。
 
 池を後に人工林の尾根を歩き、こんめ岩と呼ばれる積み重なった大岩を見てう回路を通過。ウラジロのあるロープ場を下り、丸木階段を下りていくと東屋がある。溝状の道を、キノコを見ながら下ってあえんぼ広場に出た。
 
 ここから林道を5分ほど下ると前方に池が現れる。駐車地点に戻るにはこの池の手前から右折する。湿地帯のような草付きの明るい道を歩き、車道に出て石部神社に向かった。炎天下の中の車道歩きは強烈に暑く、大汗をかいて神社まで戻った。
 
 鏡山は展望地が多いわけではないが、歴史散策のできるハイキング的な山歩きが楽しめる。この時期、花は少ないが、自生のサギソウに出会えた。鏡山山頂へのコースはいくつかあり、季節を変えて登りたい山である。
★鏡山からの展望

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