トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

白山〜安手奈山 (224m〜273m) 2013.12.15 晴れ 2人

温水プール第4駐車場(9:55)→温水プール駐車場登山口(10:03)→休憩所・トイレ(10:18)→展望台(10:38)→反射板(11:01)→白山山頂(11:05)→白山神社(11:20-11:27)→トイレ(11:35)→わくわく小屋(11:38)→ムササビ峠(11:45)→本堂ヶ峰(11:51)→天川山(12:02)→東天川山(12:09)→東山(12:13)→林道横断(12:20)→安手奈山(12:31-13:51)→ムササビ峠(14:26)→西山(14:29)→わくわく小屋(14:39)→環境センター分岐点(14:49)→登山口(15:14)→駐車場(15:21)

★ 12月15日に愛知県の小牧アルプスと言われる白山から安手奈山までの6山を歩いてきました。
★小牧市の温水プールを起点に展望台に向かい、鉄塔・反射板に寄り道して、白山を通過。
★白山神社で名古屋のビル群を眺め、「兒の森」を横断して本堂ヶ峰へ。
★林道を横切ってさらに稜線を東に向かい、天川山、東天川山、東山を通過。
★そして最後に大きな電波塔の立つ安手奈山の山頂を踏みました。
★帰路は歩いてきた稜線を引き返し、「兒の森」の西側から温水プールへ下りました。
★落ち葉を踏みながら、低山の長い稜線歩きを楽しんできました。

 小牧から中央自動車道に入り、小牧東ICに向かって坂を登っていくと、左に大きなアンテナのある低山が連なっている。縦走できそうな山であり、以前から気になっていた。愛知県の山をネットで検索していたところ、気になっている山は、西の白山から始まり、本堂ヶ峰を経て東端のアンテナの立つ安手奈山までの峰であり、これを小牧アルプスと言うことが分かった。この山の西半分ほどは生活環境保全林「ふれあいの森」となっている。この休みはこの低山に登ることにした。

 尾張パークウェイを南下し、小牧市温水プールに向かう。工事中の環境センターの西隣に温水プールがあり、この日はプールが休みだった。温水プールの南側にグランドがあり、その西側にある温水プール第4駐車場に車を停めた。駐車場の入口には、環境センターが工事中のため、ふれあいの森へは温水プール裏の駐車場から入るように書いてある。また、ふれあいの森の利用者はこの第4駐車場に停めるようにとの記載もあった。

 案内図に従って車道を東に歩き、温水プールの入口から駐車場を山側に向かって歩く。正面に聳える環境センターの煙突塔の向こうの山に展望台や鉄塔が見える。駐車場の北東角から金属パイプの下を潜ってふれあいの森と書かれた木製の門を抜ける。抜けたところにふれあいの森の案内図があり、いくつかの遊歩道がある。西側から縦走し、展望台を目指すこととした。

 右側に谷を見ながら、落ち葉の遊歩道を歩く。フユイチゴが真っ赤な実を付けている。一直線に階段を登り切ると北新池の前に出た。水量は少なく、アシなどが生えて湿地となっており、トンボ王国の標示がある。前方にはこれから歩く稜線が見え、山腹にはタマミズキの実が赤く色づいている。
 
 トイレに寄るために東へ歩き、環境センターの裏辺りまで歩いて行き過ぎたことに気づき、引き返して北新池の右側の広い道を左に東屋を見ながら北に歩いて、すぐにトイレ付きの休憩所に着いた。トイレに寄って、北新池を時計と反対周りに歩いて池をほぼ一周したところで西側にある金属製の階段を登る。
 
 石垣に沿って歩き、明るい遊歩道に出て、コシダの道へ。分岐は外回りで左・左へと細い道を拾っていく。展望台の標示を見つけて道が正しいことを確認し、東屋で休息する登山者に挨拶をしてすぐに展望台に着いた。展望台に上がってみると、鳥瞰図があり、山の名前ではなく小牧市役所など建物の名前が書いてある。

 展望台を後に、鉄塔方向に進む。すぐに突き当たりとなり、右は兒の森の標示、左は4番鉄塔の標示がある。左に行くと2分ほどでフェンスに囲まれた鉄塔の下に出た。フェンスに沿って歩くと反射板があり、さらにフェンスに沿って行くと、もう1つの反射板があった。ここからは尾張富士などの展望が得られる。

 すぐに引き返して分岐点まで戻り直進するとベンチがあり、その左には石に囲まれた三角点。ここが白山山頂。どう見ても通過点であり、山頂とは思えない。もちろん展望も無い。写真を撮って、白山を後に、丸木階段を下る。左右の分岐が現れ、左は鉄塔標示がある。左へ下るとすぐに鉄塔下を通過。その先で右の道と合流し、鞍部から登りにかかる。
 
 急斜面を一気に登ると、登山道に突き当たり、左から登ってくる単独男性に出会った。左は入鹿池方向へ下る。ここは右へ。ソヨゴの赤い実を見ながら1分ほど登ると右側の展望が開け、鳥居と神社が現れた。2人の登山者が休息している。ここが白山神社であり、神社に参拝。南側は名古屋のビルや小牧の市街が望める。また北側には入鹿池が見える。
 
 一息ついで神社を後に、稜線の道を下る。石仏に手を合わせ、手すりのある下り坂の参道に入り、右に環境センターへの道を見ながら、神社から数分で10台ほどの車が停まっている舗装された駐車場に出た。この辺りまでがふれあいの森であり、この先は兒の森となる。後にこの車は森林を整備しているボランティアの方の車であることが分かる。
 
 駐車場の入口辺りから未舗装の林道に入る。立派なトイレを左に見てささゆりの小道の階段を登る。小さなピークを越えると立派なログハウスが現れ、森林で作業をするチェーンソーの音が聞こえてきた。ログハウスの近くに案内図があり、兒の森の散策路や本堂ヶ峰へのルートが描いてある。
 
 ヤマザクラの小道に入ったが、知らないうちにドングリの小道となり、10分もかからずにムササビ峠に出た。案内図があり、ムササビ峠から北のキツツキの小道へ行けば西山を経て本堂ヶ峰を迂回する道に下る。また、ふくろうの小道やイワカガミの小道などがある。今回は本堂ヶ峰に向かうリスの小道に入る。
 
 なだらかな落ち葉の道を歩いていくと青空小屋と名付けられた東屋があり、その南は展望地となっている。ここから2分ほど歩くと右側に針金の柵が現れ、本堂ヶ峰の標示があった。コシダの生える通過点のような場所が本堂ヶ峰山頂である。ここもどう見ても山頂には見えない。道の上で写真を撮って、針金の柵に沿って下っていく。すぐに左から遊歩道が寄って来たので、遊歩道に移動して下る。山の北側の等高線に沿って作られた遊歩道に合流したが、遊歩道はここまで。
 
 ここから遊歩道を後に鞍部に向かう細道に入り、登り返す。左側に再び針金の柵が現れ、柵に沿って登り、柵の切れ間から稜線に出ると天川山山頂に着いた。陶磁器の山名標示板が掛けてある。南北が開けており、北側には採石場や入鹿池が見える。また、東を見るとアンテナの立つ安手奈山がかなり遠くに見えた。まだ30分はかかりそうである。

 ノンストップで先に進む。柵に沿って歩きわずかな下りと登り返しで展望の無い東天川山山頂を通過。5分ほどで次のピークの東山へ。ここの山名標示板も陶磁器で作られていた。また、透明のプラスチックケースにワープロで書かれた小さな紙が貼ってあり、次が安手奈山と書いてある。既に正午を回っているので、早足で東に向かう。
 
 落ち葉の道をどんどん下っていくと、植生調査実施中の標示とプランターがあり、その先で未舗装の林道を横断。人工林やシイの大木、ホオノキの大木を通過して、コンクリートブロックの法面に突き当たった。設置してあった丸木やロープを利用してブロックを乗り越えると、目の前に巨大なアンテナ施設が現れた。
 
 フェンスに沿って建物の裏に回り、わずかな踏み跡を辿ると石に囲まれた三角点があった。ここが安手奈山山頂である。アンテナがあるのでこの当て字の山の名前が付けられたと思われる。12時半を回っていたので、フェンス前の土手の上で昼食にする。メニューはおでんとインスタントラーメン。全く山らしくない場所で1時間ほど昼食を楽しんだ。

 帰路は登ってきた道を引き返す。往路は長く感じたが帰路は速い。ムササビ峠まで戻って、西山方向のキツツキの小道に入る。西山山頂も通過点のようなところで、山名標示も無い。西山山頂を通過して、長い丸木階段を一直線に下っていく。途中、右側に入り込んだところに展望地があり、入鹿池や尾張富士が望めた。さらに急階段を下ってホオノキの小道に合流。等高線に沿ってわくわく小屋に向かう。

 チェーンソーの音が聞こえ、わくわく小屋の前を通過。小屋の前に立っている男性と目が合い、互いに思わず声が出た。学生時代の先輩だった。以前、里山でボランティア活動に携わっていると聞いていたが、その活動場所がこの兒の森だった。この偶然の出会いに互いにびっくり。下りの道を確認して分かれた。

 下山ルートは駐車場から少し西へ歩いたところにある環境センターへの道を選んだ。柵のある遊歩道を下り、次の分岐を湖畔の森方向へ。左山で下り、さらに次の分岐点も湖畔の森方向へ。前方に登って来た展望台のある尾根を見ながら、明るい道を歩き、松葉の積もった窪地を通って橋を渡ると、朝寄ったトイレ近くの道に出た。左に下ればトイレに行けるが、ここは右に歩いて大回りして北新池に出た。朝通過した道である。トンボ王国の標示を見ながら谷に沿って下り、温水プールの駐車場を横断して車道を歩き、駐車場に戻った。GPSを見ると歩行距離は約11km。低山ではあるが、かなりの距離を歩いた。

 この山の西半分は遊歩道が整備されており、ふれあいの森となっている。その東は兒の森、その東は踏み跡程度のワイルドな道であるが、稜線歩きであり迷うようなところはない。なお、ふれあいの森は火の使用は禁止されている。白山神社へは入鹿池方面からも登れることから、尾張富士や本宮山とセットで計画するのもいい。ルートを変え、また季節を変えて登りたい山である。
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