トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

高賀山 (1224m 関市) 2021.9.20 曇り 2人

駐車場(8:54)→林道(9:15)→岩屋(9:52-9:59)→御坂峠(10:34)→高賀山山頂(11:00-12:24)→御坂峠(12:43)→岩屋(13:15)→林道(13:49)→駐車場(14:10)

★9月20日に、久しぶりに高賀山に登ってきました。
★登山者用駐車場をスタート。
★登山口に咲くアケボノソウを見ながら石の転がる広い道を歩いて林道を横断。
★渓流を右に見ながら歩き、新設された橋を渡って七曲を通過。
★渡河して左山でトラバースし、岩屋で小休止。
★涸れた谷に沿って登り、ササの道を通過して御坂峠に出ました。
★西に向きを変えて、ガスの漂う稜線を歩き高賀山山頂に到着。
★山頂は雲の中で、時折、板取方面の山が見える程度。また細かい虫が多く、昼食をとるのも大変でしたが、涼しい風が吹き下界とは大違い。
★お気に入りの名山を久しぶりに歩いてきました。


 高賀山は何度も登っており、このHPにも3つのレポートを掲載しているが、どれも積雪期のものばかり。HP開設20周年目にお気に入りの高賀山に登って無雪期のレポートを書くこととした。

 国道256号線を北上し、高賀神社の案内に従って右折。高賀の名水を見ながら川沿いに走り、大鳥居をくぐり高賀神社に到着。ここで今日の安全祈願をしてトイレに寄り、神社正面から左の道を車で上がり、登山口にある大きな駐車場に入った。さすが人気の山だけあって数台の車が停まっている。

 身支度をして登山口へ。ここには古い案内地図とともに新たにコースが書かれた看板が設置してあり、いつも歩く御坂峠ルートと西尾根・加部峠ルートの2つがある。2ルートを歩けば周回できるが、今回はいつものように御坂ルートを単純にピストンすることにした。

 登山口の草むらにアケボノソウを発見。ちょうど花が咲き始めたころで美しい。写真を撮って、広い登山道を歩き始める。人工林を左に、石ころだらけの歩きにくい道を20分ほど歩くと林道に出る。昔あった大きな看板が倒れて林道に放置してあった。

 林道を右に少し歩いたところに登山口があり、山道に入る。谷川を右に見ながら人工林を通過して、新設された木の橋を渡り、石段を登る。「七曲」の標示が現れ、右方向に向かってジグザグ道を登る。
 
 七曲を過ぎると、右山で苔むした石の道が続く。傾斜は緩むことなく、石段を登っていく。緑が美しい。この先で谷川を渡るが、石の道であり、踏み跡が拾いにくく、谷川を渡らずに直進してしまうような場所だ。現にこの後直進してしまった人がみえたことがわかる。
 
 谷を渡って、左山でトラバースしていくと、谷を挟んだ向こう側の斜面を下ってくる3人が見えた。道は無いはずだが、どのように下って来たのか不思議に思いながら登っていくと、立ち止まっている女性に追いついた。聞けば先行した主人が谷川を渡らずに直進してしまい、今、引き返しているとのことだった。谷を渡るところに標示が必要のようだ。
 
 トラバース道を登り切ると前方に大きな不動岩屋が現れる。上下に2つの岩屋があり、ここで、休憩。上部の岩屋には太陽暦の標示があり、興味深い。

 小休止して岩屋をスタート。先ほど出会った夫妻の後を追う。旦那さんの歩くスピードが速く、いいピッチで登っている奥さんがぐんぐん離されていくのには驚いた。急斜面が続き、しだいにササが現れ始めた。

 いろいろなキノコを見ながら人工林の急坂を登り切って御坂峠に到着。峠には先ほどの夫妻が休息してみえた。峠の北側直下に舗装された林道が走っている。ここからは御岳山が望めるが、今日は雲で展望は全くない。
 
 峠を後に、再び夫妻の後を追ってなだらかな稜線から山頂へのジグザグ道を登る。旦那さんに取り残された奥さんを追い越して稜線を歩くとガスが漂い始め、美しい幻想的な世界が広がる。さらに丸木階段を登り、ササの道を歩き、ガスの道を登りつめると標示板の立つ山頂に着いた。

 山頂のベンチには数人の登山者が休息中。ガスの中で展望は全くない。南向きのベンチを確保して昼食の用意をしようとしたところ、無数の細かい虫が群れをなして飛んでいる。敷いたシートに1ミリほどの虫が落下し、食器や鍋にも落ちてくる。多くの山に登ったが、このようなことは初めて。蚊取り線香をつけてみると虫の数が減り効果あり。

 鍋の中に虫が落ちないようにしながらパスタを作った。山頂に到着する人、山頂を後にする人など登山者が入れ替わるにぎやかな山頂でゆっくりと昼食を楽しんだ。パッキングして下山開始直前に北側の雲が切れてわずかに青空が顔をのぞかせたが、蕪山などを見ることはできなかった。
 
 帰路は登ってきた道を下る。ガスの漂う稜線を歩き、御坂峠からノンストップで駐車場まで下った。林道を通過してからの石ころ道は歩きにくく、駐車場に着いた時にはかなり足がガタガタになっていた。翌日、久しぶりに二人とも筋肉痛になった。
 
 何度登っても高賀山はいい山だ。今回、展望はなかったものの、幻想的なガスの中を歩くことができた。次回は周回コースを歩きたい。
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