トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

三棟山 (630m 下呂市) 2016.9.17 曇り 2人

<三棟山>
万福寺(9:14)→登山口(9:20)→山頂1200m表示板(9:33)→橋(9:43)→山頂900m表示板(9:45)→佐見分岐点(9:52)→山頂600m表示板(9:53)→山頂300m表示板(10:02)→三棟山山頂(10:11-11:44)→橋(12:10)→登山口(12:31)→万福寺(12:36)

<横谷峡>
駐車場(13:00)→白滝(13:05)→二見滝(13:11)→紅葉滝(13:27)→鶏鳴滝(13:38)→駐車場(14:08)

★9月17日に金山町の三棟山に、14年ぶりに登ってきました。
★万福寺をスタートして登山口へ。
★人工林の中、谷を右に、ヤマジノホトトギスの花などを見ながら登りました。
★佐見や鉄塔への分岐点を通過して、谷を離脱。
★一気に登って、お社のある山頂に立ちました。
★山頂北側にある展望地で、金山のダムや町を見下ろしながら昼食。
★帰路は、登ってきた道を下りました。
★下山後、金山町の横谷峡・四つの滝に向かい、白滝・二見滝・ 紅葉滝・鶏鳴滝を巡ってきました。
★雨が降る前の短時間の山歩きを楽しんできました。


 9月中旬に入ると、この夏の好天が嘘のように、曇天の日が続いた。この休みの天気も下り坂で、午後はところにより雨の予報。短時間で登れる山として、久しぶりに下呂市金山町の三棟山に登ることにした。三棟山は14年前に1度登ったことがある。

 関金山線を北上し、国道41号線に合流。飛騨金山ドライブインを過ぎ、トンネルを抜ける。最近、この先に新しいトンネルができたが、この新しいトンネルに入らずに旧道を進み、右手にある下原小学校を過ぎたところで、右折して橋を渡る。

 橋を渡るとクランク状の交差点があり、ここを直進してJR高山線の踏切を通過。中津原公民館を右に見て、中津原の集落道を直進。道がゆるやかに左に向きを変え始めたカーブの三叉路を右に入ると登山口に向かうが、車はここを曲がらず道なりに進む。前方の高台に見えるお寺が万福寺で、お寺の下の道沿いの草付き駐車場に停めた。

 お寺の前には運動場のような広い駐車場があり、車が1台停まっていた。靴を履き替える前に、今日の安全を願いにお寺を訪れた。扉の閉まった本堂や大きな石仏の前で手を合わせる。人の気配はない。階段の前には「下呂市指定史跡 逆松傘積の石垣」と書かれた木柱が立っていた。大きな石で作られた石垣があり、これが逆松傘積なのであろうか。

 車に戻って靴を履き替え、車道を下る。紅白のサルスベリの花が美しい道を川に沿って歩き、左に橋を渡って登山口を目指す。前方には三棟山がきれいな三角形の山容を見せる。コスモスが咲き乱れる田園を見ながら登山口へ。水道施設の横にある登山口は、案内図があり、昔と変わっていない。

 薄暗い人口林の中に踏み込むと、すぐに「癒しの道」の看板がある。14年前は新品の看板だったが、今では汚れて支柱も朽ちていた。白い花のミズヒキがあり、以前もちょうど同じ時期に登ったことから、この白いミズヒキを見たことを思い出した。

 苔むした古い石垣に沿って歩き、ヤマジノホトトギスの花を見ながら山頂まで1200m地点を通過。スギ林の中を登っていくと、ヤマグリの小さな茶色の実が落ちていた。鉄板で作られた橋を渡り、山頂まで900m地点を通過。右側の谷に沿ってつけられた道を登っていく。小さな滝もある。

 左から合流する小さな沢を渡って明るい場所に出ると、左に道が分岐しており、鉄塔巡視路の黄色いプレートと「佐見へ」と書かれた青い標識がある。赤い矢印に従って右に進み、小さくなった谷を右に渡って600m地点を通過。ツルアリドオシの赤い実を見ながら、再び鉄巡視路の分岐を見て、右に曲がり、ここから谷を離れる。

 人工林の中、ジグザグと急斜面を登っていく。足下に緑の植物はほとんど無いが、いくつかのキノコが見られた。枯れた株に群生したチシオダケにタケハリカビが生えているものを初めて見ることができた。スギ林をジグザグと登って300m地点を通過。天然林となり道は緩やか。様々なキノコを見ながら歩くと、ピンクのミヤマママコナに交じって白花が見られた。

 このすぐ先で、お社が見え、三角点のある山頂に到着。まずは神社に参拝。山頂は木々に囲まれて展望はない。山頂から北に歩くと直ぐ展望地に出る。展望地には東屋と、1本のクリの木があり、先着の夫妻が東屋で昼食をとってみえた。聞けば愛知県の方で、この山には以前にも登ったことがあるとのこと。

 山頂からの展望は、曇り空で遠望はきかないが、金山の町が見下ろせた。以前よりも木が大きくなっており、ダム湖が見えにくくなっている。伐採地のススキが秋を告げる。方位版があるが、古くなってほとんど字が読めない。東屋の天井には、下原小学校の児童の寄せ書きの板が何枚も掛けてあった。

 東屋の横で昼食にする。メニューはカレーうどん。先着の二人を見送って、誰も登ってこない山頂で、下界から下原小学校の運動会の歓声を聞きながら、1時間半ほどゆっくりと昼食を楽しんだ。

 昼食の後、登ってきた道を下る。橋を渡った先で、登りの時に気が付かなかった石仏に手を合わせ、山頂から登山口までキノコなどの写真を撮りながらゆっくり下った。

 14年ぶりに登ったが、以前とほとんど変わらない三棟山。1時間で登れて、素晴らしい展望が得られる。人工林が多く植物は少ないが、この時期にはたくさんのキノコが見られる。また、なかなか出会わない白花のミズヒキやミヤマママコナも自生している。季節を変えて登りたい山である。

 帰路、横谷狭四つの滝に寄った。道の温泉駅「かれん」から和良方面に1kmほど進んだ神社で左折し、川に沿って800mほど走ると横谷狭の駐車場に到着。ここに車を停めて、車道を歩いた。すぐに白滝、次に二見滝、800mほど歩いて紅葉滝、その先で最も大きい鶏鳴滝を巡った。駐車場から鶏鳴滝までは1.3kmほど。我々は1時間10分で往復した。「かれん」からも周回できるコースがあり、紅葉時期に訪れたい場所である。なお、「ヒル注意」の標示があり、ヤマビルが生息しているようだ。

★三棟山からの展望


★三棟山の植物
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