トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

妙法ヶ岳 (667m 揖斐川町) 2024.3.31 曇り

谷汲山駐車場(10:10)→華厳寺(10:29-10:34)→奥ノ院(11:12-11:24)→稜線(11:55)→妙法ヶ岳山頂(12:05-13:43)→奥之院(14:29)→華厳寺(15:16)→駐車場(15:31)

★3月31日に揖斐川町の妙法ヶ岳に20年ぶりに登ってきました。
★華厳寺の駐車場をスタート。桜の咲き始めた参道を歩いて寺に参拝。
★寺の裏から奥之院に向かって石仏を数えながら谷に沿って登りました。
★桜が満開の奥之院を通過して、人工林の中をジグザグと登って稜線へ。
★ここから西方向へ展望のない稜線を歩き、山頂に到着。
★展望のない山頂でゆっくりと昼食を楽しみました。
★下山は登ってきた道を引き返しました。
★昔の記憶をたどりながら、誰に会うことも無く、静かな山旅を楽しんできました。

 20年前に華厳寺から妙法ヶ岳に登り横蔵寺へ下って以降、妙法ヶ岳には登っていない。20年間登っていなかった妙法ヶ岳に桜の花見を兼ねて登ることにした。桜の開花時期で花見客が多く、駐車場には多くの車が停まっていた。参拝客に混じって、桜が咲き始めた参道を歩く。

 参拝客でにぎわうこの時期でも閉まっている店が多い。大門を潜ると竹筒を利用したイルミネーションが設置してあり、夜はきれいに輝くに違いない。階段を上りきって本堂で参拝し、本堂から左手に向かい階段を登ると奥之院に続く階段がある。標示に従って階段を登り山道に入る。

 木の根が露出した道を、石仏を見ながら登る。橋を渡ってなだらかに歩くと東海自然歩道本道に合流する。ここには東海自然歩道の注意事項が書かれた看板がある。奥の院までは33の仏像が小さな社に祀られている。
 
 谷川を渡り返し、木造の橋を通過。谷川の所々には小さな滝があり、16番の仏像の近くには一段と美しい滝が流れている。仏像を数えながら歩く。倒木をまたぐところもあり、昔よりもかなり道が荒れているようだ。
 
 道は一旦林道に接するが、すぐに山道へ。滝を見ながら橋を渡って落ち葉を踏んで歩くと奥之院に到着。奥の院で手を合わせる。奥の院の横にある桜はほぼ満開。桜を見ながら一息ついてスタート。
 
 奥之院のすぐ上にある休憩所を見ながら丸木階段を上る。鉄塔巡視路の分岐を通過。整然と並ぶスギ林の中、ジグザグの階段を登る。稜線に出るまで我慢の登りである。奥之院から30分ほどで稜線に出た。
 
 稜線には東海自然歩道の標識があり、左に向きを変えて丸木階段を登る。展望のない稜線を歩く。足元にはカタクリの葉が見られ、蕾をつけている株もあった。倒木を乗り越え、展望のないなだらかな道を歩く。
 
 山頂手前に松の巨木があり、大きな松ぼっくりが落ちている。アカマツではなく外来種の松だと思われる。すぐに妙法ヶ岳山頂に到着。山頂中央に二等三角点があり、角柱に山名が標示されている。木々に囲まれて展望はない。シキミの花がひっそりと咲いていた。
 
 少し西にある鉄塔まで歩いてみる。以前は鉄塔周辺が伐採されており、小津権現山や花房山の美しい稜線が望めたが、20年もたつと、周囲の木々が大きくなって展望は皆無。山頂まで引き返して昼食にする。誰も登ってこない山頂で雑炊を作ってゆっくりとランチを楽しむ。
 
 帰路は登ってきた道を引き返す。奥之院手前の東屋に寄ってみると、東屋の中は川状態で水が流れている。奥には小さなお社と祠があった。奥之院を通過して下り、三叉路から東海自然歩道に入る。

 林道のような広い道を歩くとため池の前に出た。ため池の脇を通る道が通行止めになっていたので、往路で登ってきた華厳寺上部に向かい、参道を下った。大勢の参拝客で賑わう参道を下って、駐車場に戻った。
 
 昔の記憶をたどりながら20年ぶりに歩いた。展望地はないが、谷沿いの道にはネコノメソウやミヤマカタバミなどの花を見ることができた。登ってくる人は少なく、静かな山歩きが楽しめる。

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