トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

菩提山・明神山 (401m 659m)  2020.2.11 晴れ 2人

八幡神社(8:56)→山の神分岐(9:30)→鉄塔(9:34)→菩提山山頂(9:49-10:00)→林道合流(10:36)→鳥居(10:52)→林道横断(11:05)→逆さ杉分岐(11:42)→明神山山頂(12:02-13:13)→明神神社(13:14-13:17)→逆さ杉(13:28-13:34)→林道横断(13:55)→鳥居(14:05)→林道合流(14:21)→菩提山山頂(14:53)→鉄塔(15:07)→山の神分岐(15:10)→八幡神社(15:35)

★2月11日に垂井町の菩提山経由で明神山に登ってきました。
★禅憧寺に隣接する八幡神社の登山口をスタートし、落ち葉の道をジグザグ登って尾根へ。
★鉄塔で白山神社からの道に合流して、菩提山山頂へ。
★雪に覆われた山頂から濃尾平野の展望を楽しんだ後、明神山に向けて南西尾根に取り付きました。
★間伐直後の人工林を抜け、右に新しい林道を見ながら歩くと、尾根は林道で寸断。
★林道の法面を下り、雪の急な法面を登り返して鳥居のあるピークに到着しました。
★北西に向きを変えて、参道と思われる道を雪を踏んで歩き、林道を横断。
★倒木に苦戦しながら窪んだ道を登り、逆さ杉を通過し、急な斜面を登り詰めて明神神社へ。その先で明神山山頂に到着しました。
★わずかに見える伊吹山を前に、雪の上で温かい昼食を楽しみました。
★林道横断と倒木、雪により思わぬ時間がかかりましたが、それだけに達成感のある山行となりました。

 以前、菩提山を経由して明神山に向かったが、雪により石の鳥居とその南にある標高424.9m地点で撤退した。今年は雪が少ないことから明神山に再挑戦することに。

 調べてみると、明神山直下に明神神社があり、車を使えば簡単に明神山山頂に立つことができるようだ。また、菩提山に向かう登山道がいくつか整備され、菩提山山頂も公園化されている。以前は白山神社から登ったが、竹中半兵衛のお墓がある禅幢寺(ぜんどうじ)の北にある八幡神社からも登れることが分かった。

 赤坂垂井線を西進し、「竹中半兵衛陣屋跡・菩提山砦跡・明神湖」の標示に従って右折し、岩手集落に入り、東海道本線のガードを潜るとすぐに右側に禅幢寺が現れる。その北側に八幡神社があり、鳥居が見えるので左折して鳥居の奥にある駐車スペースに車を停めた。雪がわずかに積もっている。

 この先、雪があることは間違いないのでスパッツを付けて八幡神社左の登山口に入る。登山口には「菩提山城跡」の標示がある。竹藪を抜けて獣害防止フェンスを通過。落ち葉の道をジグザグ登って尾根に出る。

 「御茶屋入口450m」の標示を左に見て右山で緩やかな道を歩き尾根道へ。この先で道が分岐しているがすぐに合流。「山の神」の分岐を通過するころには一面真っ白に雪が積もっている。人工林を抜けると鉄塔が現れ白山神社からのルートと合流。菩提山城跡まで510mの標示に従って右折し、鉄塔左を通過。

 10分ほど歩くと「これより菩提山城跡」の標示とのぼりがあり、下ってきた単独男性と挨拶を交わす。積雪はわずかではあるが一面が真っ白の雪道となった。「切岸」の標示から菩提山城跡へのショートカット道を登って広い山頂に出た。

 以前とは全く違う山頂の景色に驚いた。木が切られた広場にはテーブルやベンチが置かれ、たくさんののぼりが風になびいている。雪に覆われた山頂からの展望は素晴らしく、濃尾平野が一望できる。

 展望を楽しんだら山頂西側の道を下って南に歩き、台所曲輪を右に見て三の曲輪を通過。三の曲輪の標示の下に、マジックインクで「←明神山の鳥居 35分」と書いてある。堀切の溝を横断して出曲輪から人工林に向かって急斜面を雪で滑らないように下る。

 人工林に下りてなだらかな尾根を歩く。切り捨て間伐が行われたばかりで、倒れた木を避けながら進む。尾根の左側は天然林となっており、灌木の間を抜けていくと前方が開け、雪に覆われた広い道が右側に現れた。以前は林道がなかったことから、最近、設置された道のようだ。

 林道の向こうにはこれから登る明神山がなだらかな山容を見せる。ここで林道に出て歩けばピークを迂回できることが後に分かる。林道に沿って尾根を歩き、ピークを越える。林道からかなり高い位置を歩いており、大きな法面の上部からの展望は素晴らしい。

 尾根は林道に向かって下り始め、林道は尾根を削り取るようにカーブしている。このため一旦林道に下りなければならない。馬の背状態の下り斜面でつかまるものは何もない。雪が無ければ問題ないのだが・・・。法面に飛び出した木の根をつかみながら滑り落ちないように下って林道に立った。

 10cmほどの積雪がある林道を歩くとすぐに尾根に取り付くことになるが、ここも雪の法面上部を歩くことになりつかまるものがない。登りやすい場所を探して林道を進むが法面は高くなるばかり。その先で林道は途切れ、これから工事が始まるようだ。

 樹木が伐採してあり、尾根に出るにはこの急斜面を登ることになる。伐採した木が斜面に放置してあり、急斜面ではあるが木を掴んでいけば登れそうだ。ルートを定めて四つん這いで登り、雪まみれで尾根に出た。思わぬ時間がかかった。尾根を登りきると、石の鳥居が現れた。10年ぶりの再会。鳥居には大正9年の文字。

 鳥居を後に、90度右に向きを変えて北西方向に向かいピークを越えて参道と思われる広い道に出た。水平に歩くと左側が人工林となり、痩せ尾根の雪道となる。木の根が地面に出ており滑りやすい。左下には舗装道路が見下ろせる。

 尾根先端まで歩き車道に出た。ここも尾根道が林道で寸断されており、林道を横断したところで再び尾根に上がる。今度は右下に林道を見ながら人工林を歩くと、広い尾根となり、ルートファインディング。倒木を避けながら歩きやすい場所を探す。雪で踏み後はわからないが溝状の道が残っており、尾根を外さないように歩いた。

 林道横断から30分以上歩いたところで逆さ杉の表示が現れ、右へ道が下っている。少し下に逆さ杉が見えたが、帰路に寄ることにして先に進む。雪は深いところでも10cmほどで歩きやすい。

 再び逆さ杉の標示がある。逆さ杉を見に来る人は明神神社の駐車場に車を止めて下ってくることからここに案内標示があるようだ。右山で溝道が続き、傾斜が増してくる。神社はまだかと思いながらGPSを見て、ようやく明神山山頂近くまで来ていることが分かった。

 前方に東屋が見え、杖立神社の表示に従って右への階段を上り、杖立神社を通過。深くなった雪を踏みながら雑木林を抜けて広い道を歩くと大きなコウヤマキが立つ明神山山頂に到着。3時間6分かかった。たどり着けないと思っていただけに、達成感が大きかった。

 雪の上に出た三角点を確認して、さらに道が続いていたので先に進むと「眺望の丘」と書かれた標示板とベンチがあるが、眺望はない。さらに道が下っており、おそらく林道につながる道と思われた。

 山頂に戻って昼食にする。木々に囲まれた山頂からは西に伊吹山が望める程度。雪の上でうどん雑炊を作る。雪の少ない今シーズンに雪の上で食事ができるとは思わなかった。誰も登ってこない山頂でゆっくりと昼食を楽しんだ。

 帰路、明神神社に寄ることに。登ってきた道を引き返し、神社と鳥居に向かう。鳥居の前には広場と東屋があり、真っ白な広場は駐車場だと思われる。神社に参拝して、鳥居の右側の道を下って往路に合流。雪がかなり融けた道を下り、逆さ杉を見物。枝が下に伸びた樹齢800年のご神木は見事である。

 石の鳥居を通過し、林道へ下りる急斜面は持参したロープを使った。すっかり雪の消えた菩提山城跡を経由して往路を下り、駐車場まで戻った。

 雪や倒木、林道横断などにより想定外の時間がかかり、明神山山頂を踏むことはできないと思っただけに達成感のある山歩きとなった。車を使えば難なく山頂を踏める明神山であるが、古道を歩くのもいい。尾根を外さ無いように歩けば問題はないが、明瞭な道がないところもあり、地図は必携。冬季の雪が少ない時期に登りたい山である。
 
★菩提山・明神山からの展望

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