トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 赤色が今回のトレース

遠見山・納古山 (272m・633m 川辺町・七宗町) 2022.1.5 晴れ 2人

遠見山登山者駐車場(8:21)→JRトンネル(8:26)→見晴らし岩(8:45)→遠見山山頂・秋葉神社(8:52-8:57)→66番鉄塔(9:09)→65番鉄塔分岐(9:21)→33番鉄塔(10:01-10:15)→三和町分岐(10:57)→頂上分岐(11:06)→納古山山頂(11:08-12:23)→中級コース分岐(12:30)→大牧谷コース分岐(13:02)→林道(13:13)→堰堤(13:32)→駐車場(14:19)

★1月5日に遠見山と納古山を周回するコースを歩いてきました。
★下麻生の登山者用駐車場をスタート。
★遠見山への急斜面をジグザグ登って岩の上から展望を楽しみ、遠見山山頂の秋葉神社に参拝。
★遠見山を後に北に稜線を歩いて66番鉄塔を通過し、なだらかな稜線を歩きました。
★鉄塔巡視路を外れて大きく下り左山で登って33番鉄塔へ。
★稜線を更に下って鞍部から納古山山頂に向かって登り、三和町からのルートに合流。
★くぐり松を通過して納古山山頂を踏みました。
★納古山山頂で真っ白な御嶽山や中央アルプスを眺めながらランチ。
★帰路は中級コースを下り、途中から大牧谷コースを歩いて駐車場に戻りました。
★かなりのロングコースを踏破し、達成感のある初歩きとなりました。

 昨年のこの時期に遠見山の周回コースを歩いたが、今回は遠見山から納古山までのロングコースを歩いてみる。以前、登山者用駐車場の前にある酒蔵の方から、遠見山と納古山は2時間で歩けると聞いたので、駐車場から片道3時間あれば納古山山頂に到達できそうだ。帰路はずいぶん前に歩いた大牧谷コースを下って駐車場に戻る計画を立てた。

 登山者駐車場は平和錦酒造の正面にある。川辺町の国道41号線を走り、川辺町下麻生と書かれた歩道橋のある信号交差点を左折し100mほど戻るように進むと右側に草付きの駐車場がある。最近、遠見山や飛騨川の南にある権現山は人気上昇中で、すでに数台の車が停まっていた。なお、この駐車場の周囲は一方通行のため駐車場から出るときには右折となる。
 
 駐車場を後に酒蔵の前の道を東に歩き、信号交差点を通過して国道を歩くと「遠見山登山道入り口」の案内標示がある。国道を離れ民家の間を歩くとすぐにJRの線路に突き当たり、線路下の小さなトンネルを抜けて登山道に入る。丸木で整備された道を登り、「壱の笑」の標示を通過。ロープのある急斜面をジグザグと登り「弐の笑」を通過してベンチのある稜線に出た。
 
 「見晴らし岩」に寄るため、左へ歩き分岐から下ると見晴らし岩に出る。見晴らし岩は素晴らしい展望地で、飛騨川や川辺ダム、国道、下麻生の民家などが見下ろせる。正面には権現山があり、その上に輝く太陽が眩しい。
 
 見晴らし岩からの展望を楽しんだら、分岐点に戻り、「南天の滝」への道を左に見てひと登りするとため池と建物が現れる。朽ちかけた建物の横を通って秋葉神社のある遠見山山頂へ。山頂からの展望も素晴らしく、飛騨川上流方向が見渡せる。

 秋葉神社に参拝して引き返し、建物の裏から北西に延びる尾根道に入り納古山を目指す。1年前に歩いた道である。ベンチを通過し、ほとんど起伏のない尾根道を歩いて66番鉄塔に到着。昨年、昼食をとった場所で、展望がいい。東に見える山はこれから目指す納古山である。
 
 納古山まで2時間の標示があり、尾根道を歩く。倒木はあるものの踏み跡はしっかりしており、尾根を左に外しながらなだらかな道を進む。66番鉄塔から15分弱歩いたところで65番鉄塔への分岐が現れる。昨年は65番鉄塔方向へ行き323mピークまで歩いた。今回は直進する。

 道のところどころに白いプラスチックの板が立っており、マジックで番号が書いてある。次第に数が増えていくが、等間隔ではないような気がした。この先で道は大きく左に向きを変える。道を誤らないように「←納戸山」のプレートやテープが付けられており、また踏み跡は明瞭で間違えることはない。

 左山で歩いてピークを通過。ここから急斜面の下りとなる。樹間からはこれから歩く馬の背のような形をした長い尾根と鉄塔が見える。ヒカゲツツジの群落を一直線に下って人工林に突入。人工林を抜けて鞍部から馬の背の尾根に向かって左山で登っていく。

 尾根に出ると33番鉄塔標示が現れ、右山で歩くと鉄塔下に出た。ここで小休止。33番鉄塔からの展望はなく、たくさんのホオノキの葉が散乱している。右に下る道があり、小牧谷に下れるようだ。納古山へは左の尾根道に入る。

 左山から痩せた尾根歩きを経て下りとなる。鞍部まで下ったところで納古山に向かっての登りが始まる。標高差は150mほど。鞍部から5分ほど登ったところで休憩している2名の男性に出会った。2名は下って来たところで「ここを下るとどこに行きますか?」と聞かれた。我々は遠見山からここまで2時間近くかかって来たことを告げると、彼らは下って来た道を引き返して行った。

 急斜面の道をゆっくりと登り、鞍部から20分ほどで登り切って三和町への分岐点に出た。明るい尾根を歩いてくぐり松を潜ってベンチや大岩を通過。初級・中級コースに向かう道に合流して山頂までひと登り。青空に千切れ雲が浮かぶ山頂からは360度の大展望。

 真っ白な御岳山や中央アルプス、白山など大パノラマが広がる。歩いてきた遠見山や鉄塔なども見下ろせる。ぬいぐるみの乗った山名標示板の前で写真を撮った。いつもは大勢の登山者でにぎわう納古山であるが、今日の登山者は比較的少ない。テーブルで昼食にする。今回もスパゲティを作ってコーヒーで閉めた。

 帰路は大牧谷を下る。山頂直下の分岐点から左に向かい、雪の残った道を歩いて「下麻生大牧谷へ→」から中級コースに入る。中級コースはいつも登りに利用しており、下るのは久しぶり。急斜面を下って中級コース名物の岩場に出る。三点支持で慎重に下って登り返し急傾斜を下る。

 平たい畳岩を通過し再び岩場へ。岩場には「5合目 天空の岩展望台」のプレートがあり、前方には山並みが重なる美しい光景が広がる。岩場を通過して一直線に下ると大牧谷への分岐が現れる。標示に従って左折。人工林の中を歩き、小さな谷を渡り、招き猫が乗った案内柱を通過。その先で林道に出た。

 以前歩いた記憶をたどりながら林道を歩き、大きな堰堤を通過。以前はここに車を停めたことが思い出された。この後、駐車場までが長い。ひたすら林道を歩く。鉄塔巡視路の分岐を通過し、岩の大壁の下を歩き、田園に出た。

 適当に道を拾いながら西に向かって歩き、できるだけ国道に出ないようにした。前方には朝歩いた遠見山の尖った山容が見える。縣神社の前を通過し、JRを渡って国道を歩き駐車場に戻った。

 遠見山から納古山はかなりのロングコースで変化に富んだ山歩きができる。達成感も大きい。遠見山と納古山の間は踏み跡が薄いと思っていたが、意外に道はしっかりしており迷うようなところはない。時間に余裕をもって歩きたいコースである。
★納古山からの展望

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