トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

野瀬山 (391m 滋賀県) 2014.6.14 晴れ・曇り 2人

中山道(9:19)→神明神社(9:26)→登山口(9:33)→秋葉神社(9:35)→野瀬山山頂(10:02-10:14)→登山口(10:33)→中山道(10:41)

★6月14日に滋賀県の野瀬山に登って来ました。
★中山道の柏原宿東の長比城跡登り口をスタート。
★林道を歩き、神明神社に寄って、堰堤手前から山道へ。
★すぐに秋葉宮を通過して、踏み跡の薄い急斜面を登りました。
★一旦なだらかな道を歩き、再び急斜面を登り切って山頂に立ちました。
★山頂の城跡には土塁などの遺構があり、また南側が開け、柏原宿や霊仙山などが望めました。
★梅雨の晴れ間、1時間半ほどの山旅を楽しんできました。


 野瀬山は滋賀県柏原の東にある低山で、標高は400mに満たない。あまりにも低山であり、取りこぼしていた山である。今回は、米原の太尾山とあわせて野瀬山に登ることにした。

 国道21号線で滋賀県に入り、柏原東の信号交差点を右折。JR東海道線を渡って中仙道を東へ向かうとすぐ山側に鳥居が現れた。ここが野瀬山の登山口となる。車を路肩の草むらの中に止めて靴を履き替えた。「中山道」や「長比城跡登り口」と書かれた石碑がある。中山道を歩くハイカーと挨拶をして、山に続く舗装道路に入った。
 
 3分ほど歩くと道が分岐しており、人工林の中に草付きの道があったので、登山口かもしれないと思い、この道を登ってみると、すぐに小さな神社の前に立った。神社の名前を確認しなかったが、神明神社と思われた。足元にトンボソウが蕾を付けている。
 
 参拝して、地図で登山口を探す。登山口は堰堤の手前の林道にあることから、神明神社から谷側に下りて、もう1つの神社の前を通り、川を渡って林道に出た。カメラを持った男性とすれ違った。大きな堰堤に向かって林道を少し登ると、左側に山道が現れ、「←秋葉神社」の標示があった。
 
 丸木階段を登っていくと、すぐに灯篭のある秋葉神社に到着。神社とは言うものの、秋葉山と書かれた石に、金属の扉が付けられたものが祀られている。扉の中にご神体があると思われた。ここから西側の展望が得られ、柏原の町やJRの線路が見下ろせる。町の向こうの右側には清滝山が望めた。神明神社で出会った男性と入れ替わるように、神社の右手の道に入った。
 
 尾根方向に分岐する踏み跡があったが、直進するトラバース道の踏み跡がしっかりしていたことから、真っ直ぐ進むと堰堤方向に下っていくので、潅木の斜面を登って尾根に出ると、踏み跡があった。前方に先ほどの男性が登っていくのが見えた。潅木の中の踏み跡は薄いところもあり、尾根を外さないように踏み跡を拾っていく。松葉が散らばる斜面は結構急で、木に捕まりながら登る。テープを追っていくとピークに出た。
 
 なだらかな尾根を歩いて再び急斜面に取り付く。右、左と張ってあるロープに捕まって、コナラやアカマツの林を登っていく。枯れた赤松にはヒトクチタケが生えている。急斜面に取り付いて10分ほどでなだらかな場所に出た。溝や盛土が見られ、城跡のようだ。

 尾根を歩いていくと明るい場所に出た。錆びたドラムカンやブルーシートなどがあり、南側の展望が得られた。眼下には高速道路や柏原の町が見下ろせ、正面には山頂を雲に隠した巨大な霊仙山が佇む。北を振り向くと、三角点が目に入った。野瀬山山頂である。山頂の三角点があり、三角点と書かれた白い木柱に野瀬山と書いてある。山頂からは北西の展望が得られる。
 
 山頂からさらに道が続いていたので、樹林帯に踏み込んでみると、「城跡 長比砦跡」と書かれた木柱があった。樹林帯の中、地面の起伏が砦跡を思わせる。山頂に戻って、登ってきた道を引き返した。急斜面を慎重に下って一気に林道まで下った。前回の七々ヶ岳のマダニ騒動のこともあり、ダニチェックをすると1匹のマダニ発見。道の薄い潅木帯で取り付いたようだ。

 車まで戻って、登山口にある掲示板を見るために草むらに入ったところで、再びマダニがズボンに付いた。中山道脇の草むらにも普通にマダニが生息しているのには驚いた。
 
 1時間半の山旅を楽しんで、もう1つの低山「太尾山」に向かった。
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