トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

小津パノラマ広場 (570m 揖斐川町) 2022.1.10 晴れ 2人

月夜谷ふれあいの里駐車場(9:14)→林道入り口(9:21)→小津遊歩道分岐点(10:38)→林道分岐点(11:04)→小津パノラマ広場(11:13-13:13)→小津遊歩道分岐点(13:35)→林道入り口(14:18)→駐車場(14:28)

★1月10日に揖斐川町の小津パノラマ広場に登ってきました。
★月夜谷ふれあいの里をスタート。
★除雪されていない林道に入り、凍った雪の上を歩きました。
★いくつかのカーブを歩いて標高を稼ぐと雪が深くなりワカン装着。
★林道は所々に展望のいい場所があり、目指す見晴台も見えました。
★ワカンでも沈み込む林道を、先頭を交代しながら2時間かけて見晴台に到着。
★見晴台からは目の前に雪を抱いた小津権現山や花房山が。この大パノラマに大感動。
★南には名古屋のビルも見ることができました。
★誰も登ってこない見晴台の雪の上で温かい昼食とコーヒー。
★久々に雪の上を歩き、大展望を楽しむことができた素晴らしい山旅でした。


 2021年2月に完成した(仮称)小津坂ノ谷見晴台は、この1月に小津パノラマ広場という名称に決定した。小津パノラマ広場は揖斐川町小津から谷汲に至る林道の最高点辺りに整備されており、展望地となっている。また巨大な木製のブランコも設置されている。

 小津の林道入り口は月夜谷ふれあいの里の東端にある。無雪期には車で10分ほど林道を走れば広場に行くことができる。昨年の秋に車で広場を訪れたときには紅葉の小津権現山や花房山の大パノラマを楽しむことができた。そして、雪の時期に歩いてみたいと思った。
 
 今年は雪が多い。正月明けにパノラマ広場まで歩こうと出かけたが、ふれあいの里の駐車場が除雪されておらず断念。1週間後に再び出かけると、ふれあいの里の駐車場は除雪されており駐車することができた。
 
 ワカンを背をって駐車場をスタート。駐車場から川に沿って東に歩く。路面は除雪されているが周囲は雪に埋もれている。右上にコテージ群を見ながら橋を渡り「宿泊者用第3駐車場」を通過したところから右折。「小津坂ノ谷見晴台↑3km」の看板がある。
 
 ここから林道歩きが始まり、除雪は行われていない。1人のトレースがあり、かなり沈み込んだ足跡が続いているが、今は早朝で雪が凍って固く、沈み込みは少ない。右は獣害防止フェンス、左は法面の道を緩やかに登っていくと右側に倉庫のような建物があり、トレースはここまで。
 
 道に散らばった落ち葉を踏みながら川に沿って歩く。最初の大きなカーブのところはショートカットして法面を登った。雪で折れた枝を避けながら登っていくと陽が当たり始め、雪が溶けて沈み込むようになったがツボ足で行けるところまで行くことにした。
 
 無数にあるシカの足跡を追う。左側が開けたところがあり、山に挟まれた月尾谷の農地が望め、その奥にあるなだらかな山はタンポと思われる。右側の大きな法面の下は落ちてきた雪が山になっており、雪崩に注意しながら歩く。
 
 蛇行する林道からは目まぐるしく景色が変わる。正面に低い冬の太陽。その下の稜線に見える切り開きがパノラマ広場で、近く見えるが林道は大きくカーブしていることからまだまだ。
 
 雪が深くなりツボ足で歩きづらくなってきたのでワカンを付けた。歩きやすくなり、軽快に林道を登っていく。北側には手前の山に隠れていた小津権現山と花房山が白い姿を見せ始めた。
 
 ガードレールの高さまで雪があり、ワカンでも沈み込む。左に大きくカーブするところに木柱があり、小津遊歩道と書いてある。西へ明瞭な道が分岐している。後に調べてみるとこの遊歩道は洞泉寺に入り口があるが、現在、崩壊等により通行できないそうだ。
 
 右に人工林を見ながら雪に埋もれたガードレールのある道を進む。林道であり傾斜はなだらかで歩きやすい。正面にある太陽の光が眩しい。雪が深く、先頭を交代しながら進むと、右にチェーンがかけられた林道が分岐している。ここを下ると東海自然歩道に合流するが、現在、小津と谷汲の間の自然歩道は通行止めとなっているようだ。
 
 広場は目の前。ここからショートカットして広場に向かうため人工林の尾根に取り付く。低い法面を登ってヒノキの林の中へ。ようやく登山らしくなってきたが、すぐに広場に到着した。
 
 広場は東西に細長く南北の展望が素晴らしい。北側には小津権現山と花房山が青空を背景に美しい稜線を描いている。南には妙法ヶ岳や山に挟まれた谷汲の農地、遠くには名古屋のビル群が霞んでいる。
 
 間伐材で作った大きなブランコや「小津から見える景観」と書かれた案内板などがあり、日当たりがよく雪はかなり溶けている。展望を楽しんだら昼食にする。北風が強いので南側に少し下りたところで雪を固めてシートを敷いた。肉まんを蒸かし、おでんとうどんを作る。誰も登ってこない広場でゆっくりとランチを楽しんだ。
 
 帰路は登ってきた道を下った。かなり雪が溶けてきた林道をワカンで軽快に下る。小津権現山や花房山などを見ながら1時間ほどで林道入り口に到着。ワカンを外して駐車場に戻った。

 林道歩きではあったが、展望が素晴らしく雪山を楽しむことができた。スノーシューハイクには最適のコース。次回は、ワカンではなくスノーシューで歩いてみたい。雪が多い時には高い法面の下は雪崩に注意。無雪期であれば季節を変えて車で訪れてみたいパノラマ広場である。

★小津パノラマ広場からの展望

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