トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

継鹿尾山・大平山 (273m 291m 愛知県) 2021.8.8 晴れ 2人

不老滝駐車場(9:50)→寂光院本殿(10:05)→継鹿尾山山頂(10:35-10:45)→大平林道横断(11:26)→大平山(12:00-12:57)→大平林道(13:29)→不老滝(13:40)→不老滝駐車場(13:45)

★8月8日に愛知県の継鹿尾山と大平山を周回してきました。
★不老滝駐車場をスタートして寂光院に参拝し継鹿尾山登山道へ。
★炎天下の中、大汗かいて継鹿尾山山頂へ。
★山頂の東屋の温度計は35度Cでしたが、気持ちのいい風の中で大展望を楽しみました。
★継鹿尾山山頂を後に東に下って東海自然歩道をアップダウン。
★大平林道を横断して西方向に向かい大平山山頂へ。
★展望のない山頂の木陰で昼食を楽しみました。
★帰路は西へ一直線に下って駐車場に戻りました。
★多治見市で40度Cとなった猛暑日で、出会った登山者は3人のみ。
★暑さに耐えて気力で登った無謀な低山登山でしたが、山頂は下界ではありえない涼しい風が吹き、地獄と天国を体験できました。


 継鹿尾山と大平山はそれぞれ登頂しているが、セットで登ったことが無かったので、今回は2山を周回することとした。不老滝駐車場を起点にすれば、2山の周回が可能となる。

 猛暑が予想されることから飲み物を多めに持参。不老滝駐車場は寂光院を通過したところにあり、数台の駐車が可能で、トイレもある。前回、大平山へは大平林道から登ったが、今回は継鹿尾山を経由して大平林道に下る。
 
 駐車場を後に車道を歩いて寂光院に向かう。階段を登って本殿に向かうが、この時期に寂光院を訪れる人は少なく閑散としている。本殿で安全祈願をし、建物の右から山道に入る。
 
 鉄の手すりがある岩場を登っていく。炎天下で暑い。うちわを忘れてきたことを後悔しながら、鳥居を潜り、石仏に手を合わせる。日陰のない明るい尾根道はなだらかになり、前方に丸い継鹿尾山山頂が見えてきた。左には谷を挟んで大平山がなだらかな山容を見せる。
 
 一気に登り切ると三角点のある継鹿尾山山頂に到着。三角点の南には大きな東屋があり、展望台となっている。先客は男女1組のみ。展望台からは木曽川や鵜沼の町並みが望める。東屋の壁に掛けてある温度計は35度。さすがに暑い。
 
 水分を補給し、山頂から東に向かって急な丸木階段を下る。逆コースを歩いた時には、この階段に苦戦したことが思い出された。ここは東海自然歩道であり、道幅は広くよく整備されている。
 
 稜線歩きとなり、いくつかのピークを越える。ここも炎天下の道で暑い。岩場やコシダの群落を抜け、乾ききった道を歩く。前方には鳩吹山方面の山々が望め、展望がよく気持ちのいい道ではあるが、この時期は木陰を歩きたい。
 
 ピーク頂上にはベンチが設置してあるところもある。石ころが散らばるザレた斜面もあり、慎重に下る。丸木階段のアップダウンを経て鉄塔への分岐を通過。車止めを抜けて右への分岐を見ながら下って大平林道に出た。
 
 いくつかの標識があり、鳩吹山までは110分とある。林道を横断して丸木階段を登るとすぐに大平山への分岐が現れる。大平山へのショートカット道のようだ。ここを左折して左に人工林を見ながらなだらかな道を歩く。
 
 10分ほど歩くと鳩吹山からの道と合流。この先で右に直角に曲がるところがあり、直進しないように倒木が横たえてあった。「大平山遊歩道」の標示と地図があり、現在地点を確認して灌木に囲まれた細い道を登る。
 
 道はよく踏まれており灌木の枝が邪魔になることはない。なだらかな道を上り詰めると大平山山頂に到着。15年ぶりに山頂に立った。通過点のようなところであるが、やや広場になっているので山頂とわかる。展望はない。
 
 周囲の樹木は背が高く、山頂は木陰で想定外に涼しい。山頂の一角にシートを敷いて冷やし中華のランチ。コーヒーを楽しんでいると、背もたれにしていた丸木の上を歩く大きなマダニを見つけた。人の気配で近寄ってきたようだ。
 
 1時間の昼食を終えて、西への道を下る。灌木に囲まれたなだらかな道を歩くと、前方に木曽川や伊木山が望める場所を通過。この先で斜面は急になり、ザレた道を下っていくと岩のある明るい道になる。
 
 この辺りも展望がよく、左には先ほど登ってきた継鹿尾山が望める。明るい尾根を下っていくと展望台と書かれた標示板がある。大岩があり、ここからは木曽川の上流部や陰平山、その向こうには明王山が望める。
 
 展望台を後に、さらに下ってヒトツバの群落を通過。近づいてきた木曽川を見て大平林道に出た。林道を横断するように山道が続いていたので踏み込んでみたが谷に突き当たって行き止まりであった。
 
 舗装された林道を下って車止めを通過し車道に出て不老滝に寄った。水量は少ないが2つの滝があり、滝を見に訪れる人が見られた。車道を渡って公園を通り駐車場に戻った。
 
 暑い日の低山歩きであったが、大平山山頂の木陰は涼しく、短時間の山旅を楽しむにはいい周回コースである。特に、大平山の西尾根から見る木曽川は素晴らしい。

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