トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

茶臼山・縞枯山 (2384m 2403m 長野県) 2024.8.11 ) 晴れ 2人

麦草峠駐車場(6:42)→大石峠・出逢いの辻分岐点(7:03-7:12)→茶臼山山頂(8:19-8:39)→五辻分岐点(8:58)→縞枯山展望台(9:18-9:41)→縞枯山山頂(9:54-10:05)→雨池峠(10:42)→雨池山(11:12-12:16)→雨池峠(12:33)→ピラタスロープウェイ山頂駅(12:48)→森林浴展望台(13:19)→五辻(13:32)→出逢いの辻(14:08)→大石峠(14:52)→麦草峠駐車場(15:10)

★8月11日に長野県の茶臼山と縞枯山に登ってきました。
★麦草峠をスタートし、針葉樹林帯の登山道へ。
★五辻への分岐を左に見て岩の多い道を登って展望地の岩場へ。
★展望地から少し下ってひたすら登り茶臼山に到着。
★展望台で八ヶ岳や北横岳などの大展望を楽しみました。
★石だらけの道を下って縞枯れ帯を通過し岩の道を登り返して岩場の展望台へ。
★大岩の上から今登ってきた茶臼山とその向こうにある八ヶ岳を眺望。
★再び縞枯れ帯を通過して展望のない縞枯山に到着しました。
★雨池峠に向かって急斜面を一気に下って、峠から雨池山に登りランチ。
★雨池峠に戻って山頂駅手前から森林浴展望台への遊歩道を歩き、出逢の辻から大石峠に向かい、往路に合流して麦草峠に戻りました。
★これで八ヶ岳の主要な山頂全てを踏みました。


 北八ヶ岳の山旅2日目の計画は茶臼山と縞枯山。この2山を踏むと、八ヶ岳連峰の主要な山頂全てを制覇できる。麦草峠に前日の夜に到着して車中泊。トイレ前の駐車場は9割が埋まっていた。

 翌朝には駐車場がいっぱいで、駐車できない車が国道を右往左往している。早起きして7時前にスタート。麦草ヒュッテに寄って登山届を提出し、大石峠・茶臼山の標示に従って登山道に入る。
 
 樹林帯の中に設置された木道を歩く。北八ヶ岳特有の苔むした石や木が美しい。登山口から20分程歩いたところで出逢いの辻と茶臼山への分岐点があるが、ここで前を行く登山者について歩いたことから出逢いの森方向に入ってしまい、すぐに気が付いて分岐点まで引き返し、茶臼山方向に向かう。
 
 石が多い登山道を一直線に20分程登っていくと石が積み重なった展望地に飛び出した。正面にはこれから登る茶臼山が大きい。その向こうに見える山は縞枯山のようだ。
 
 一旦下って、茶臼山への登りにかかる。ここも石ころだらけの道で歩きにくい。展望地から標高差150mほどを登り詰めると標識が現れた。右へ行くと縞枯山、直進は展望台と書いてあるので、展望台に向かうとすぐに木のない大展望地に出た。
 
 「ここは茶臼山展望台」の標示が大岩の横に立っていた。南には八ヶ岳の主峰が高さを競っている。北にはこれから登る縞枯山、昨日登った北横岳、その向こうには蓼科山が望める。絶景をバックに写真を撮った。
 
 展望を楽しんだら分岐点まで戻って縞枯山に向かう。倒木の多いえぐれた道を慎重に下って縞枯れ状態になった立ち木のある鞍部を通過して縞枯山の登りにかかる。大きな岩が連続する登山道を登っていくと展望台の標示が現れた。
 
 ここでザックとストックをデポして展望台に向かう。巨大な岩が積み重なった展望台には「ここは縞枯山展望台」と書かれた木柱が立っている。岩の上からは360度の展望が得られる。
 
 南には八ヶ岳連峰の右に、今、登ってきた茶臼山が台形の形をして目の前にある。北には縞枯山のなだらかな稜線が弧を描いている。木柱の横で写真を撮って岩場を慎重に下る。岩にはアイゼンの引っかき傷が無数についており、積雪期の登山者が多いことがわかる。
 
 分岐点まで戻ってザックを背負い縞枯山山頂を目指す。異次元のような縞枯れの立ち木の中を通過してなだらかな道を歩くと縞枯山山頂に到着。通過点のようなところで山頂らしくない。山頂の隅にイチヤクソウがひっそりと咲いていた。
 
 ここでも写真を撮って登ってくる登山者と挨拶を交わしながら急傾斜の石ころの道を下る。なだらかになったところで四ツ辻に出た。雨池峠である。11時前なので雨池山に登って昼食にすることにした。
 
 急斜面を一直線に登っていくと明るい道となり岩場の展望地に到着。目の前には、今、登ってきた縞枯山が大きい。展望地から少し北に登ったところが雨池山山頂。樹林帯の中の通過点のようなところで昼食場所には適さないが、わずかな日陰に座り込んで昼食の用意をした。メニューは卵雑炊。北横岳から下って来た登山者と挨拶をしながらゆっくりと昼食を楽しんだ。
 
 昼食を終え、登ってきた道を引き返して雨池峠まで戻り、ササの中の木道を歩いて大勢の登山者で賑わう縞枯山荘を通過。さらに木道を歩き、坪庭からの遊歩道と合流して山頂駅へ。山頂駅手前から五辻の標示に従って折り返すように木道の遊歩道に入る。
 
 遊歩道の入り口には「森林浴展望台コース入口」の標示がある。後方に北横岳を見ながらササの中の木道を歩く。木道は針葉樹林帯に入り、苔むした美しい林床が続く。入り口から30分程歩いたところで森林浴展望台に到着。展望台からは東側の展望が得られる。
 
 「この先は登山者エリアです」の標示を見て先に進む。展望台から10分ほど進むとササ原に出て、五辻に到着。縞枯山や茶臼山から下りてきた登山者と挨拶をしてさらに先に進む。
 
 東屋を通過し五辻から40分程広い道を歩くと出逢いの辻に到着。後方からの登山者が大石峠の方向に向かっていくので、我々も後を追った。ここからは登山道となり道幅が狭くなったがよく踏まれておりテープもある。
 
 樹林帯の中を緩やかに登っていく。出逢いの辻から20分ほど歩いたところでササ原に出た。登山道はササに覆われているが迷うようなことはない。ササ原の中に分岐があり、右は「コケモモの庭・R299」、左は「大石峠・麦草峠」の標示がある。ここは左に向かい、20分ほど歩くとササを抜けて大石峠で往路に合流し、登ってきた道を下って麦草峠に戻った。まだ駐車場は満車の状態だった。
 
 北八ヶ岳は森林限界が無く、苔むした樹林帯や縞枯れの立ち木が美しく、また展望も素晴らしい。今回の山歩きで八ヶ岳の主要峰をすべて踏むことができ、達成感のある山歩きとなった。

★茶臼山・縞枯山からの展望


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