トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

新巣山 (973m 東白川村】 2020.2.23 曇り・晴れ 2人

越道峠(9:43)→展望地(10:07)→新巣山山頂(10:18-10:28)→展望地(10:36)→越道峠(10:55)

★2月23日に東白川村の新巣山に登ってきました。
★登山口の越道峠に向かうと峠付近は雪が降っており、一面真っ白。
★雪が止んだところでスタート。
★ササの葉に積もった雪が美しい人工林を抜け、ササがきれいに刈り取られた天然林を歩きました。
★雪雲で遠望のない展望地を通過して、小ピークを越え登り返すと新巣山山頂到着。
★山頂からの展望はありませんが、雪に覆われた白の世界に感動。
★雪の下には東白川小学校の児童が持ち上げた石があり、今年が新巣山登山の年でした。
★山頂に10分ほど滞在して、登ってきた道を戻りました。
★全校登山5番目の新巣山は1時間ほどの山旅でしたが、想定していなかった雪山を歩くことができ、素晴らしい山行となりました。


 東白川小学校が全校登山を行う6山で、まだ未登頂の新巣山・寒陽気山の2山を1日で登る計画を立てた。この休みは冬型の気圧配置が予想され、自宅を出る頃は小雨が降っていたが、白川方面であれば雨が降ることもないと考えた。

 しかし、美濃加茂市から国道41号線を北上し、七宗町を通過するころには本格的な雨となった。天気は回復傾向との予報を信じて、白川町から国道256号線で東白川村を目指す。
 
 道の駅「茶の里東白川」でトイレにより、道の駅から東へ500mほど走って緑色の橋を渡る手前で右に派生した道に入る。この道は県道359号線であり、大明神川に沿って新巣山登山口のある越道峠まで1本道である。
 
 小雨の中、大明神の集落を抜けて山道に入ると雨は雪に変わり、木に雪が積もり始めた。人工林の下草のササの葉に薄く積もった雪は、鳥の足を敷き詰めたような美しい模様を作っている。
 
 坂を上り切って越道峠に到着。この峠から先は中津川市付知町となる。峠の手前でゲートがある林道が右に伸びており駐車できるスペースがあったのでここに駐車。雪は小降りとなったので靴を履き替えてスタート。
 
 登山口は駐車地点から付知方向に少し歩いた左側にあり、しっかりした標示板が設置してある。周囲のササは真っ白であるが、地面の雪は霜降り状態で問題はない。人工林の中、急斜面を登る。
 
 ササがきれいに刈り取られたなだらかな尾根となり、ピンク色のテープが北西の風になびいている。美しい雪景色の中、広い道を歩く。雪はすっかり止み、日が照り始めた。道の周囲の灌木の丈は低く、明るい道を歩く。
 
 赤土がむき出しになったところを右山で歩き、「登山口へ→」の標示を通過すると、右側が開けた展望地が現れる。雪雲が展望を妨げているが、晴れていれば御嶽山や恵那山が望めるそうだ。
 
 雪景色を楽しみながら展望地から10分ほど歩いてピークを越え、人工林を下り、鞍部から登り返すと新巣山山頂に到着。雪に覆われた山頂はヒノキに囲まれて展望はない。
 
 三角点の近くに「新巣山全校登山登頂記念」の木柱が立っており、地面には小学生が持ってきた石が雪に埋もれている。石には平成26年と書いてあることから、今年が新巣山登山の年となるようだ。そのためササが刈り取られてあったのではないかと思われた。
 
 三角点から西に向かってササを分けて進んでみたが展望が得られる場所はなかった。山頂で記念写真を撮って、次の寒陽気山に登るため、10分ほど滞在して山頂を後にし、登ってきた道を下った。30分もかからないで峠に戻ると、雪はかなり消えていた。
 
 新巣山は短時間で登れることから周辺の山と組み合わせて登るのがいい。今回は越道峠から登ったが、反対側にあるハナノキ自生地から登ることもできる。縦走できるが、下道を歩くと車の回収が困難なことから、両登山口を往復してもいいと思われた。

 1時間ほどの山旅であり、人工林が多く、展望地も少ないが、想定外の雪山歩きを楽しむことができ、記憶に残る山行となった。
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