トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

賤ヶ岳 (421m 滋賀県) 2019.9.15 晴れ 2人

西野水道駐車場(9:18)→登山口(9:25)→稜線(9:33)→林道横断(9:45)→有漏神社分岐(10:14)→鉄塔(10:56)→鉄塔2本(11:05)→山梨子分岐(11:07)→リフト終点(11:23)→賤ヶ岳山頂(11:33-12:41)→リフト終点(12:47)→リフト乗り場駐車場(13:09)

 一昨年、琵琶湖の東に接する山本山から賤ヶ岳方面への稜線を西野水道まで歩いた。今回は、その先の賤ヶ岳までを歩く計画を立てた。周回が難しいことから、山本山のときと同様に折りたたみ自転車を利用して車を回収する。

 賤ヶ岳は歴史的な観光地で山頂まではリフトで上がることができる。リフトに沿って登山道が整備されていることから、下山はこの登山道を利用することとし、リフト乗り場にある駐車場に自転車をデポして、西野水道の駐車場に向かう。
 
 西野水道は前回の下山地点であり、稜線までは下山したルートを逆行する。管理棟を後に、山際の道を北に向かい獣害防止柵の扉を開けて舗装道路を歩く。5分ほど歩くと「歴史散策道 木戸の道」の案内板が現れる。案内板には琵琶湖の港まで物資を運んだ道であることが書いてある。
 
 ここから山道となり、人工林の中を登る。途中、「いっぷく場」の案内板を左に見ながら8分ほどで稜線に出る。賤ヶ岳(展望台)まで4.6kmの表示があり、ここから稜線上を北に向かう。
 
 古墳の案内を見ながら、右山左山と移り変わるなだらかな道を行く。周囲は人工林が多く展望はないが、痩せ尾根を通過したあたりで左側の切り開きから琵琶湖と竹生島が望めた。
 
 緩やかに下っていくと林道を横断する。ここから北のピークに向かって標高差150mほどの登りになる。賤ヶ岳まで4kmの表示を見ながら登りにかかる。道はよく踏まれており、ヒノキの人工林抜けて天然林を、稜線を右や左に外しながら登る。
 
 展望はないが、後方の山本山が少しだけ見えるところがある。また、このあたりにも古墳が見られる。林道から20分ほど歩いたところで平らな道となりピークを通過。賤ヶ岳まで、まだ3.2kmある。
 
 緩やかに下っていくと左に有漏神社への道が分岐している。その先で遊歩道の草刈りをしてみえる数人の男性に出会った。こうした手入れのおかげで快適に歩けることに感謝。
 
 丸木階段を登っていくと周囲は樹高が高い天然林の回廊となり、草付きの明るい稜線となる。樹間からは呉枯之峰や伊吹山などが望めた。さらに手すりのある丸木階段を登り、倒木を潜り、人工林を抜ける。
 
 丸木階段を下って賤ヶ岳まで1.4km地点を通過したところで、右側に鉄塔が現れた。鉄塔周囲は樹木が切られて東側が展望地になっている。木之本の市街地が見下ろせ、横山岳や金糞岳も見える。
 
 さらにその先まで歩くと正面に賤ヶ岳が姿を現す。山頂の切り開きやリフト終点がよく見える。賤ヶ岳を正面に見ながら丸木階段を下っていくと再び鉄塔が2本あり、ここからは左右の展望が得られる。左側には琵琶湖が青空を映して青く輝いている。
 
 十分に展望を楽しんでさらに下ると三叉路があり、左は山梨子への道。ここは右へ。明るい丸木階段を登って樹林帯を抜けるとリフト終点の建物が現れ、観光客が行き交っている。
 
 リフトの脇には駐車場まで下る登山道の入り口があり、帰路はここを下ることを確認して山頂に向かう。山頂への道を登り始めたところに展望地がある。観光客に交じって琵琶湖の展望を楽しんだら、山頂に向かって一直線に広い道を登る。
 
 展望地から10分ほどで山頂へ。広い山頂は芝生広場や東屋、石碑などが整備されており公園のようになっている。山頂からは東側以外はほぼ全てが見渡せる。北には余呉湖が、南西には琵琶湖が美しい。南には今まで歩いてきた稜線が続きその先端に山本山が頭を出している。小谷山や伊吹山も望める。
 
 三角点は芝生広場の余呉湖側の隅にある。立派なトイレもあり、まさに観光名所。リフトを使わない登山者がかなりあり、余呉湖側から登ってくる人が多い。大勢の人で賑わう山頂の一角の木陰で昼食をとる。メニューはナポリタンのパスタ。コーヒーで昼食を終えた。
 
 帰路はリフト乗り場の駐車場に下る。リフト終点まで登ってきた道を、琵琶湖を見ながら下り、木之本大音まで1.5kmの表示を確認して山道に入る。リフトの北側の斜面をジグザグと下る。登ってくる人もあるが多くはない。

 倒木を潜り、リフトの下を潜る。リフトは低い位置に設置されていることから、リフトに当たらないように通過。道は折り返して、再びリフト下を通過。リフトに沿って下り、乗り場の横を通過して駐車場に到着。デポしてあった自転車で西野水道まで戻った。西風が強く、西野放水路の堤防をノロノロと走って西野水道の駐車場まで戻った。
 
 想像以上に変化に富んだコースで、鉄塔から賤ヶ岳にかけての展望は素晴らしい。西野水道からの稜線で出会った登山者はわずかで静かな山歩きができる。道はよく整備されており、危険なところはなく迷うようなことはない。次回は余呉湖一周を歩きたい。
★賤ヶ岳からの展望


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