水道山 (156m 岐阜市)  2001.4.8 晴れ 3名

 山歩きを始めて、この4月で4年目に突入。山行のガイドブックとして、「岐阜の山歩き ベスト55コース」という本をベースにしたが、この本の最初に出てくる山が水道山。どうしても登らなければ気がすまない。往復1時間の超超低山。花見に行くなら山で見ようと、思い立って2時半過ぎ柳ヶ瀬の東にある柏森公園まで自転車を走らせ、スタート。

 コンクリートできれいに作られたなだらかな遊歩道を歩く。遊歩道の脇には桜並木が続く。西風にあおられた花吹雪の中を歩く。1週間前の妙法ヶ岳では本物の雪が舞っていたのに・・・。すれ違うのは、ハイヒールのカップルばかり。桜並木の間から、岐阜市街を垣間見ながら、鶯谷トンネル西口の谷に回りこんで、15分ほどで展望台に着く。

 金華山ドライブウエーは水道山の展望台につながっており、その駐車場は満杯。展望台は大勢の花見客で埋まっている。北側には鶯谷を挟んだ1つのピークとその向こうに、金華山。その西には、小さく百々ヶ峰が見える。西から南はすばらしい大展望。春霞に霞む岐阜市街。霞みで伊吹山はもちろん、養老山や池田山さえも見えない。

 喧騒とした展望台を後に、東に位置する三角の水道山を目指す。ようやく、落ち葉の積もる山道となる。駐車場から5分ほどで山頂に着く。樹林帯の中、展望はきかない。北側には赤と白に塗り分けられた巨大な岐阜放送のアンテナがそびえる。山頂は静かで誰もいない。2匹のアゲハと数匹のアカタテハが追いかけっこをしている。缶ビールがうまい。

 しばらくして、梅林公園方面から山靴にストックという本格的登山姿の中年夫婦が登ってきた。挨拶の後、ちょっと山談議。一宮から岐阜方面へはよく山登りに来るという。お勧めの山はないかとの問いに、金華山の前衛峰である前山や金華山忍者コース、ヒカゲツツジの美しい各務原市の権現山などの話をした。2人は人ごみを避け、アンテナ側から金華山方面に下りていった。

 繁華街の近くにこんなに美しい自然が残されている岐阜は全国に自慢できると思う。次は、金華山までの縦走をしよう、そう決めて、花吹雪の中を下山した。
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