トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平23情使、第517号) 

高峰山 (945m 中津川市) 2012.4.7 晴れ・曇り 2人

ちんの峠登山口(13:54)→湿地帯(14:18)→高峰山山頂(14:46-15:04)→林道合流(15:13)→登山口(15:42)

★4月7日、前山撤退後、短時間で登れる高峰山に登って来ました。
★中津川市街から北に見える格好のいい三角形の山が高峰山です。
★ちんの峠の登山口をスタート。人工林の中、緩やかな傾斜の道を一直線に東へ。
★前山に比べると、とても歩きやすい道でした。
★先日の強風で、道に散乱した枝を踏みながら、小ピークをいくつか越え、50分で広い山頂に到着。
★展望が無いと思っていた山頂は南側が大きく切り開かれており、中津川市や恵那市方面の下界を見ることができました。
★観音様に手を合わせ、帰路は北に下って高峰林道を歩き、駐車地点まで戻りました。
★前から気になっていた頂を踏むことができ、2時間のプチ山旅を楽しんできました。

 前山を途中撤退し、駐車地点に午後1時半前に戻った。スペアーとして用意した高峰山なら往復2時間あれば登頂可能。2時にスタートしても4時までに下山できる。登山口となる「ちんの峠」をナビに入力して出発。国道19号線を渡って「ちんの峠」の手前にある「夜明けの森公園」を通過。「夜明けの森」には大きな駐車場やトイレがある。

 「夜明けの森」から「ちんの峠」までは4.8km。ここから山道となり、途中から左折して峠を目指す。道は狭いが舗装されていて普通車でも問題は無い。ちんの峠を通り過ぎると三叉路があり、高峰山の登山口はその一角にある。案内板などがありすぐに登山口と分かる。登山口の前の駐車スペースに停めて、案内板を読んだ。大きな案内板には高峰山に植林をした曽我五十郎翁の解説が書いてある。高峰山山頂まで50分の標示や、山頂から林道に下って周回するコースを描いたウォーキングマップが設置してあった。

 林道に沿って人工林の中を登る。前方に小屋が見えたが、小屋には寄らず、案内に従ってよく踏まれた道を右方向に歩く。この小屋は神社のようだ。人工林を抜けて天然林に突き当たったところから左に向きを変え、竹薮を見ながら一直線に登っていく。境界杭や赤テープがあり、先日の強風で木の枝が散乱しているが、道は十分に拾える。

 背の低いササが現れ、左に浅い谷を見ながら尾根状の道を歩く。一旦緩やかに下って、ミズゴケのある小さな湿地帯を左に渡って人工林の中、適度な傾斜を登る。倒木したコウヤマキを避け、大岩の右を下って、再び人工林と天然林の境を進む。人工林の中にある岩を見ながら、明るい二次林の境を真っ直ぐに歩くとなだらかになり、広い高峰山の山頂に着いた。ほぼコースタイムどおり、50分ほどかかった。
 
 山頂は樹林帯に囲まれ暗いと思っていたが、木がたくさん伐採されて明るい山頂となっていた。また、南側が大きく切り開かれ、中津川や恵那の町が見下ろせる。残念ながら恵那山方向は見えない。山頂には切られた木材で作られたベンチや観音堂がある。観音堂の中には50体ほどの石仏が安置され、高峰観音の解説も書いてある。夏みかんを食べて、下山開始。帰路はウォーキングマップにあったように林道経由で下ることにした。

 整然と並ぶ人工林の中、踏み跡を追う。尾根から左の浅い谷に下りると、「標高日本一に(約九百米)自生するハナノキ」の標示があった。標示板の後ろの木がハナノキであろうか。葉が出ていないので分からないが、この人工林の中で生育には適さないと思われた。谷に沿って下る。北斜面であり、霜柱をザクザク踏んで10分ほど下ると未舗装の林道に出た。ここにも表示があり、たくさんの木の杖が置いてある。

 傾いた太陽を前に、倒木や落石のある道を歩く。往路の登りで歩いたのは左の山の稜線である。時折、北側の山々が見えたが、どの辺りの山であるかは分からなかった。予定よりも早く、4時前に車に戻った。
 
 車で林道を戻り、「夜明けの森公園」手前まで来ると、真っ白に冠雪した恵那山が見えたので、車を停めて、高台に上って写真を撮った。今日の山歩きのエピローグにふさわしい絶景を脳裏に焼き付けて、「夜明けの森」を後にした。

 高峰山は往復2時間の山であり、中津川市の他の山と組み合わせて登るのがいい。標示もしっかりしていて、枝道も無く、道を誤ることは無い。人工林主体の単調な登りではあるが、明るい山頂は展望もあり、気持ちがいい。「夜明けの森公園」の散策コースとあわせて歩きたい家族向きのハイキングコースである。
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