トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) 

遠見山 (272m 川辺町) 2021.1.3 曇り・雪 2人

北部公民館(10:30)→JRトンネル(10:34)→見晴らし岩(10:54-11:00)→249mピーク(11:08)→遠見岩(11:20-11:23)→遠見山山頂・秋葉神社(11:28-11:34)→66番鉄塔(11:51)→323mピーク(12:19)→66番鉄塔(12:35-13:47)→林道(13:59)→南天の滝(14:09-14:15)→遠見山稜線(14:28)→JRトンネル(14:44)→北部公民館(14:48)

★1月3日に周回コースが整備された川辺町の遠見山に登ってきました。
★川辺町北部公民館に駐車してJR高山線を潜って登山口へ。
★まだ雪が残る急斜面をジグザグ登って20分ほどで稜線へ。
★物見岩から見る飛騨川や川辺ダム、雪山の大パノラマは見事でした。
★岩場を249mピークまで歩いて引き返し、遠見山山頂の秋葉神社に参拝。
★山頂を後に、66番鉄塔を経由し、最高点の323mピークまで歩きました。
★その後、66番鉄塔まで戻って、小雪が降る中で暖かい昼食を楽しみました。
★帰路は鉄塔から南天の滝に下り、再び遠見山に登り返して公民館へ。
★雪の舞う寒い日でしたが、大展望の初歩きを楽しんできました。

 昨年、新聞に川辺町にある遠見山の周回コースが整備されたとの記事が掲載された。遠見山は下麻生の国道41号線沿いにあり、国道を走るたびに気になっていた山である。国道から見るとそそり立つ岩壁が屏風のように連なり、登頂意欲を掻き立てる山容をしている。

 ネット情報を参考に登山者駐車場のある川辺町北部公民館に向かう。川辺町の国道41号線を北上すると左前方に遠見山の岩壁が見えてくる。川辺町下麻生と書かれた歩道橋のある信号交差点を右折したところに公民館があるのでここに駐車。
 
 駐車場に張り紙があり、近くの「そば処山法師」の駐車場のトイレを利用するようにと書いてある。駐車場を後に100mほど国道を歩いたところの蕎麦屋さんの駐車場のトイレに寄って国道を北側に渡り「遠見山登山道入り口」の案内標示に従って民家の間を歩く。
 
 すぐにJRの線路に突き当たる。ここに登山道マップが設置されているが、周回コースは書いてない。小さなトンネルを抜けてJRの線路を越え登山道に入る。丸木で整備された道を登ると右に谷を見ながらのトラバース道となる。
 
 「壱の笑」の標示を通過。道はロープのある急斜面をジグザグと登り、谷は左側となり、雪が残っている。「弐の笑」を通過し、「もうすぐだよ」の標示を通過するとベンチのある稜線に出た。
 
 「見晴らし岩」の標示に従って左へ歩くとすぐに分岐があり左に下る。尾根の先端に見晴らし岩があり展望地となっている。昨夜降った雪で周囲の山々は白く、眼下には大きくカーブする飛騨川や緑色の川辺ダム、そして国道や下麻生の民家が見下ろせる。駐車した北部公民館も目の前に見える。
 
 岩の上で素晴らしい展望を楽しんだら、分岐まで引き返し、南に向かう。松の木がある明るい岩場の下りとなり、絶景を見ながら慎重に下りる。前方には249mピークが見える。
 
 見晴らし岩から10分ほどで249mピークに立ったが、木が茂るピーク頂上からの展望は今1つ。すぐに引き返す。左の稜線上には66番鉄塔が見える。
 
 登ってきた分岐点に戻り、「南天の滝」への道を左に見て北に行くとすぐに建物が現れる。建物の手前にはため池があり城池と呼ばれ、「晴天が続いても枯れないという不思議な池です」と書いてある。
 
 遠見岩の標示がありその方向に行くと大岩がありその下にはベンチがある。ここからの展望も素晴らしく、先ほど登ってきた249mピークが目の前に見える。引き返して朽ちかけた建物の横を通って秋葉神社に向かった。
 
 小高いピークに立つ秋葉神社がこの辺りの最高点となる。遠見山山頂は見晴らし岩付近とする場合もあるようだが、最高点の秋葉神社のあるピークを頂上とした。
 
 神社に参拝して建物の裏から北西に延びる尾根道に入り66番鉄塔を目指す。以前は鉄塔までの道が整備されていなかったが周回コースを設置したことにより歩きやすくなったようだ。
 
 雪の残る道を下ってベンチを通過。左山でトラバースし、ほとんど起伏のない尾根道を歩いて66番鉄塔に到着。鉄塔は展望地となっており、谷を隔てて前後の鉄塔が見える。東に見える山は納古山のようだ。また、西には「南天の滝方面下山 0.2Km」の標示がある。ここを下れば周回できる。
 
 正午近いがもう少し歩いて最高点となる323mピークまで行ってみることにした。323mピークは66番鉄塔の真北に位置しており、ここからは鉄塔巡視路を時計回りに歩く。道は尾根上にあり、尾根の右側を歩くところもある。倒木はあるものの踏み跡はしっかりしており迷うことはない。
 
 次第に雪が増えてきた。323mピーク手前でテープにつられて道を誤りかけたが軌道修正。その先で三叉路があり、鉄塔巡視路の標示に従って右に折れる。下って登り返すと323mピークに着く。ピークらしくないただの通り道であり、展望は全くない。この先に65番鉄塔があるが今日はここまで。
 
 昼食場所がないので66番鉄塔まで引き返してランチタイムにする。歩いてきた道を引き返し、15分ほどで66番鉄塔に戻った。綿虫が舞うように小雪が降り始めた。誰も登ってこない鉄塔下で暖かいおでんとうどんを作った。雪は大降りになることもなく、食事を終えるころに止んだ。
 
 帰路は周回コースとなる南天の滝方面に下る。鉄塔を後に落ち葉の急斜面を下り、ウラジロの群落を見ながら谷を左にトラバース道を歩く。ロープの設置してある場所もある。

 鉄塔から10分ほどで林道に出た。林道には「南天の滝 ←0.7km」の標示があり、左折して林道を下った。川を右に見て歩きトンネルを抜けて10分ほど進むと遠見山の登山口が現れる。
 
 登山口を通過した先の林道脇に地図看板があり周回コースなど全体像を見ることができる。この地図には秋葉神社の下に標高272mと書いてあり、遠見山の標高を272mとした。
 
 南天の滝の解説標示板もあり、この辺りにナンテンが多く自生していたことから名付けられたようだ。お社に手を合わせ木製の橋を渡ると滝があったが、最近雨が降っていないことから水がほとんど流れていない。
 
 周回コースは滝から川辺の町並みを通って公民館に戻るが、かなり西に回り込むことから、再度、遠見山に登って往路を下ることにした。林道を少し引き返し、「遠見山0.3km」の標示のある登山口から山に入る。
 
 丸木階段や柵が設置された道を登って10分ほどで稜線に出た。ここから往路の道を下りJRの線路を潜って公民館に戻った。
 
 遠見山は短時間で登れ、見晴らし岩からの展望は素晴らしい。川辺町の大谷山や鬼飛山、愛宕山などの低山と組み合わせて登るのがベスト。遠見山の登山道はよく整備されているが岩場や急斜面での行動は慎重に。
 
 323mピークから65番鉄塔を経由して小牧谷に下る大回りの周回コースも歩いてみたい。
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