銚子ヶ峰1
銚子ヶ峰2
銚子ヶ峰〜一の峰〜二の峰 (1810m 1839m 1962m 郡上市) 2004.6.5 晴れ 2人

いとしろ大杉駐車場(7:20)→いとしろ大杉(7:29)→1km地点(7:47)→おたけり坂表示板(8:18)→3km地点(8:42)→神鳩避難小屋(8:48-8:53)→4km地点(9:07)→母御石(9:19)→5km地点(9:35)→銚子ヶ峰山頂(9:37-9:47)→雲石ももすり岩(9:49)→6km地点(10:15)→一の峰(10:38-11:07)→7km地点(11:30)→鬼の鼻面岩(11:37)→二の峰(11:39-12:47)→7km地点(12:55)→一の峰(13:13)→6km地点(13:24)→銚子ヶ峰山頂(14:07-14:30)→5km地点(14:31)→母御石(14:41)→4km地点(14:48)→神鳩避難小屋(14:59-15:10)→3km地点(15:14)→おたけり坂表示板(15:28)→2km地点(15:32)→いとしろ大杉(15:59)→駐車場(16:08)

 まだ登っていない県内の名山がいくつかある。その1つが銚子ヶ峰。石徹白の大杉から白山へ続く長い峰は、白山信仰の道である。一週間前に「クーの山小屋」オフ会が銚子ヶ峰で行われた。オフ会はあいにくの天気で神鳩避難小屋までとなったが、登山道にはツバメオモトなど花がたくさん見られたようだ。kuさんは三の峰手前まで歩き、ハクサンチドリの写真が掲示板を飾る。

 登るなら今と決め、歩けるところまで歩こうと計画を立てた。朝、5時過ぎに岐阜市を出発。東海北陸自動車道を白鳥インターで下り、石徹白に向かって桧峠を越える。峠を下り切って、突き当たりを「いとしろ大杉」の案内に従って右折。白山中居神社に突き当たったら、左側を迂回して石徹白川沿いに北上する。ここから登山口まで7kmの表示。

 タニウツギやトチノキの花を見ながら、カーブミラーのない道をゆっくり走る。何台かの渓流釣りの車が見られた。道は狭いが舗装されており、対向車に注意すれば、問題なく登山口に着く。登山口には、大きな舗装された駐車場があり、20台ほど駐車可能。トイレもある。いとしろ大杉を訪れる人が多いことが伺われる。すでに駐車場は半分ほど埋まっている。テントもありここで前夜泊した登山者もいるようだ。登り始める人、到着する人、他県ナンバーも多く、さすが人気の山。

 駐車場の案内図を確認して、林道を渡り、まずは約400段の石段を登る。急斜面の階段は結構きつい。しかし、長いと思いながら登ったためか、意外とあっけなく大杉の前に出た。階段終点近くに咲くかわいい花はタニギキョウ。25年ぶりに大杉と出会った。1800年の堂々たる巨木は山の主にふさわしく、背後から朝日を受けて、静かに立っている。見上げながら身動きしない自分に気がつき、思わず礼拝合掌。

 ここから神の領域に入る。さまざまなスミレやユキザサの花が咲き乱れるよく踏まれた道を登っていく。先は長い。すがすがしい早朝の空気を楽しみながら、ゆっくり登る。登り詰めて大きなブナの木があるなだらかな道に出る。美しい天然林の中、マイズルソウ、ユキザサなどかわいい花が続く。

 1kmの表示柱を通過。チゴユリがたくさんある。斜面を登っていくと、前方の樹間に青空が見え、尾根が近づいてきた。登り切って再びなだらかな道。左の木々の間から銚子ヶ峰がちらちら見える。マイズルソウに混じってギンリョウソウにも2・3度出会う。平坦な尾根歩きが続く。チゴユリの写真を撮っている男性に出会った。聞けば先週も銚子ヶ峰に登られたそうで、ツバメオモトがたくさんあることを教えていただいた。山頂近くにはノウゴウイチゴもあるそうだ。この先が楽しみ。

 急坂をこなし、イワナシの咲く平坦な道をブナの落ち葉を踏んで歩く。一部開けたところからは、前方に稜線が見える。ちょうど1時間歩いたところで、「おたけり坂」の表示柱。テープの目印もある。ここから岩の多い真っ直ぐの急登が始まる。途中、立ち止まって振り返れば、緑の山々が美しい。坂の途中に「雨やどり岩屋・かむろ杉」の表示。右には岩の下に岩が入り込んだような格好の岩屋がある。ここら辺りがおたけり坂のほぼ中間地点。

 坂を登り詰めてまた平坦な道になる。足下にはミツバオウレンの白い花、左手には銚子ヶ峰と特徴ある願教寺山が望める。展望のいい道が続く。「オッ」白い花に立ち止まる。ツバメオモト発見。花を見るのは初めて。夏、横尾から涸沢への道で青い実は毎年見ているのだが・・・。美しい花である。ツバメオモトは次々と現れ、そのたびに写真を撮った。

 道はなだらかな堀割となり、タムシバの花びらを踏みながら進むと、今度はイワカガミが現れる。大きな群落もある。今まで白い花ばかり見てきたこともあり、いつもより色鮮やかに見える。堀割が終わると右に大きな雪渓。左手の銚子ヶ峰も大きく見える。かなり登ってきた。

 ブナ林の中の3km表示地点を通過して、すぐに前方に赤い小屋が現れる。神鳩避難小屋である。小屋は新しく、中を覗くととってもきれいだ。入り口にはトイレがある。小屋の前にはベンチがあり、荷物を下ろして一息つく。水場への道が右へ下っていた。小屋のノートを見て、びっくり。クーの山小屋で大姉御と呼ばれるベテラン庚申草さんの我々へのメモがある。掲示板の書き込みを見て追いかけていただいたのだが、なんとメモの時間はちょうど2時間前。我々が追いかけることになるが、2時間は追いつけない。同じ道をピストンするのだから、必ずどこかで会えると確信して、先を急ぐ。

 小屋からは大きく左回りに稜線を歩いて銚子ヶ峰山頂を目指すことになる。堀割の道を抜けると、右手前方に白山大谷の美しい山容が見えてくる。4km地点を通過すると、周囲の木々の背丈は低くなり、前方にはササのピーク。ここが銚子ヶ峰山頂と思うが、実際はさらに先。このピークは母御石のあるピーク。気持ちのいいササ原は川上岳を思い出させる。右に薄いが御嶽、乗鞍、穂高が見えたのには驚いた。槍ヶ岳も確認できる。振り向けば、避難小屋の赤い屋根が緑の海に浮かぶブイのように小さく見える。ササの道でも花は多く、オオバキスミレが美しい。

 母御石の大岩まで登りミヤマキンポウゲの道を左に回り込むと、ササに続く道の先に銚子ヶ峰が見える。その右に雪が残る男性的な別山が寄り添う。こんな感動を与える山はなかなかない。赤紫色の花はハクサンチドリ。久しぶりの対面。なだらかに下り、雪渓を渡り、登り返して5kmの表示を過ぎれば、そこは銚子ヶ峰の山頂。 続きを見る
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