トレースマップはカシミール3Dで作成
*この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています。(承認番号 平25情使、第146号) *赤色が今回のトレース

吉田山 (1450m 長野県) 2024.10.13 晴れ 2人

林道脇駐車場(9:45)→登山口(9:48)→戒壇不動(10:15)→奥之院(10:29)→吉田山山頂(11:28-12:57)→奥之院(13:46)→戒壇不動(13:57)→登山口(14:21)→駐車地点(14:24)

★10月13日に長野県の吉田山に燐政寺コースで登ってきました。
★燐政寺に参拝し、林道途中に駐車してスタート。
★戒壇不動の標示がある登山口から山道に入って橋を渡り、ジグザグと登りました。
★見晴しの松、第一展望台を通過し、戒壇不動に到着。
★戒壇不動に参拝して更に登り、奥之院へ。
★奥之院から一旦下って、岩と木の根の痩せ尾根に取り付きました。
★たくさんのドングリを見ながら足場の悪い痩せ尾根やトラバース道を慎重に登り吉田山山頂へ。
★山頂からのわずかな展望を見ながら、木陰でゆっくりと昼食を楽しみました。
★下山は登ってきた道を登り以上に慎重に下り、駐車地点に戻りました。
★想定外に険しい道でしたが、達成感のある山歩きができました。


 毎年恒例の長野県松川でのリンゴの買い出しとあわせて、今回は高森町の吉田山に登ることにした。吉田山は2017年9月に高森公園からのコースを登ったが、今回は燐政寺からのコースで登る。

 松川ICを出て県道15号線で中央道に沿って4kmほど南下したところで中央道を潜って燐政寺に向かう。まずは、燐政寺に参拝。寺の前には2本の杉の巨木が門のように並んでおり、その樹高に圧倒される。神社に参拝して登山口に向かう。

 登山口は神社の前から左に分岐している舗装道路の終点にある。車を進めると終点手前の路肩のスペースに2台の車が停車しており、登山の用意をしているグループがあった。登山口まで行けるのかを訪ねてみると、登山口の駐車スペースはぬかるんでいる可能性があるのでここに駐車するとのこと。もう1台駐車可能であったことからここに駐車することにした。

 グループの後を追って林道を歩くと未舗装の道が左に派生しており戒壇不動とキャンプ場の標示がある。ここを左折。すぐに東屋のある広場に着いた。草付きの広場はぬかるんでいたが駐車は問題なさそうだ。登山口にも標示があり山道に入る。

 すぐに下りとなり谷川にかかった橋を渡って先行のグループを追い越しジグザグと登っていくと「見晴の松」の標示とベンチがある。さらに5分程尾根を歩くと、再びベンチが現れ第一展望台の標示がある。展望はわずかで、南アルプスが望めた。

 さらに5分程歩くと戒壇不動の案内板があり、見上げると赤い建物が見える。道が左右に分かれているので右に少し踏み込んでみると「観音出現の岩穴」の標示があり、埋もれかけ岩穴がある。ここから出現した観音様が燐政寺の本尊千手観音の御内仏となっているようだ。

 引き返して左の道を登る。急斜面の狭い道をゆっくりと登って戒壇不動に参拝した。不動が彫られた大岩には剣がいくつか奉納されている。登山道に戻って10分ほど登ると奥之院が現れ、中には石仏が3体ある。石仏に手を合わせ、「吉田山→」の標示に従って先に進む。

 ここから少し下って鞍部から尾根の登りとなる。石や木の根に覆われた痩せ尾根を登る。尾根の右側の細い道をトラバースするところもある。木の根を掴んで登るようなところもあり、ゆっくりと登っていく。地面にはミズナラのドングリがたくさん落ちていた。少し下るようなところもある。

 奥之院から1時間ほど尾根を登って吉田山山頂に到着。誰もいない広い山頂には樹木があり、中央に三角点や石仏がある。木々の間から展望が得られた。南には以前に歩いた高森公園への道がある。栗のイガやドングリが落ちている山頂の木陰に腰を下ろして昼食をとった。

 昼食中に親子3人が登ってきた。聞けば、キャンプに来てハイキング程度と思い登ってきたとのこと。子どもは幼稚園児であり、あの尾根をよく登ってきたものだ。先に下山する親子を見送って、ゆっくりとコーヒーを楽しんだ。下山は登ってきた道を下る。

 痩せ尾根の下りは登り以上に慎重に下った。奥之院手前で親子を追い抜き、戒壇不動で再び手を合わせ登山口に戻った。登り始めに出会ったパーティーにはその後出会わなかったことから、戒壇不動までだったようだ。

 帰路、いつも行く松川の果物直売所に寄って、リンゴやナシを購入し、飯田で夕食をとった。飯田から中央道に入ったところで大渋滞。網掛けトンネルの工事で一車線になっていたことから、飯田山本ICを出て、下道で園原ICに向かったが、園原IC手前で信号機のある片側通行になっていたことから、またまた大渋滞。記憶に残る1日となった。

 燐政寺コースは奥之院から先が痩せ尾根の登りで木の根が尾根を覆っているところがある。濡れているときには滑らないように慎重に登りたい。下りは特に要注意。他では見られないような面白い山歩きができる。
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